<この体験記を書いた人>
ペンネーム:こと子
性別:女
年齢:48
プロフィール:会社員の夫(46歳)、長男(13歳)の三人家族です。私はパートで働いています。
2020年末、横浜にとある人気アニメの商業施設が完成しました。
夫と息子が大好きなので、私も気になっていたのです。
「やっと完成したらしいよ! コロナが落ち着いたら見に行きたいね!」
喜ぶだろうと思って夫に話したところ「ふーん。そうなんだー」とあまり興味が無いような答えが返ってきました。
想定外のリアクションにガッカリしつつ、この話は終わったと思っていました。
しかし、2021年に入ってから夫が急に態度を翻しました。
「実物大のキャラクターが動くんだって! 春になったら一緒に見に行こうって〇〇さんからLINEが来たよ! 楽しみだなぁ」
〇〇さんは夫よりも4歳上の50歳、以前勤めていた会社の上司だった方です。
お互いに転職をしてからも仲良くさせていただいています。
私も数回お会いしたことがあり、とてもいい方で夫が全幅の信頼を寄せているのは理解しています。
だけど、あれ? 私もその話言ったよね? ひょっとして聞いてなかった? と、少し不快な気分になりました。
夫が「〇〇さんの話は聞く」という出来事は以前にもありました。
息子が小学3年生になる年のことです。
「息子に中学受験をさせてみない? △△中学校は息子に合ってると思うんだけど。早い子は受験塾に3、4年生から通い始めるんだって」
夫に話してみたところ、「いやいや、中学なんて公立でいいでしょ」とまったく取り合ってくれませんでした。
中学受験は家族の受験、と聞くので、夫がまるで無関心ではとても乗り切れそうにありません。
息子も「勉強ばっかりするのは無理」というのでその話は膨らむことなく、終わってしまいました。
その後、息子には折りに触れて中学受験する気はないかと聞きましたが、「地元の中学に行きたい」と言うので本人の意思を尊重することにしました。
しかし息子が小学6年生になる年のある日のこと。
帰宅した夫が突然息子に「中学受験してみたら?」と言い出したのです。
私は思わず「は!?」と聞き返しました。
「〇〇さんが、息子に中学受験させてみたらいいのにって言うんだよね」
私の話は右から左に流すのに、尊敬する〇〇さんが言うことは「お! それいいですねー!」というノリで会話をしているのでしょう。
ですが、家族の将来まで〇〇さんの言うことを鵜呑みにして決めるなんてことはできません。
私は内心あきれながら、中学受験には相当な覚悟と準備が必要で、今から始めても到底間に合うものではないとつとめて冷静に伝えました。
夫は不機嫌になり、それ以降息子の中学受験の話はしなくなりました。
この出来事で夫が「〇〇さんが言ってたから」ということが無くなった訳でもなく、冒頭の話の様に今でも〇〇さんが言う事が大切らしいです。
せめてもう少しだけでも私の話に耳を貸してほしいと思う日々です。
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