こんにちは。認知症で要介護4のお義母さん(姑)とリウマチと骨粗鬆症で要介護5のおばさん(姑の妹)の 在宅介護を経験した嫁のバニラファッジです。
今回のお話は、お義母さんの認知症の進行とともに、大好きだった洋服への愛着が 変化していったお話の続きです。
前回のエピソード:こだわりが妙な方向に...少しずつ変化していった認知症の義母の服装
お義母さんは8畳の服専用の収納部屋を持っていました。
一面作り付けのクローゼットの中には、昔ながらのアルミの衣装ケースがずらりと並び、 フロアには昔からの和ダンス・洋ダンスが所狭しと並んでいました。
それでもお義母さんはボロボロの格好は続き、その下に着ている肌着もボロボロでした。
認知症のお義母さんの主張は支離滅裂でした。
ただ介護者は、それを受け止める(または聞き流す)ことをしないと興奮状態が続き、お互いに傷つけ合うことになってしまいます。
こういう時は説得させようとするより、一旦引き上げてクールダウンする方が賢明でした。
口では、ああ言えばこう言うでしたが 実際にその部屋に入ることを許されることはありませんでした。
お義母さんは、見覚えのある服は全部自分の服だと主張し始めました。 嫁はお義母さんが怒り始めたら、母屋に逃げればよかったのですが いつも一緒にいるおばさんは、逃げることができず大げんかに発展していきました。 大声を聞きつけて、離れを覗きに行くと...
認知症の人が、お金に執着する話はよく聞きます。
「取られた」「盗まれた」と家族間で喧嘩になることもよくあるそうです。
その次に「食べ物」でのトラブルもよく聞きます。 どちらも生きていくうえで、とても大切なものなので、 認知症による誤作動が、そこでおきるのも想像がつきます。
そして我が家のお義母さんの場合は、とにかく「着る物」でした。 おそらく、お義母さんが生きていくうえで とても重要な位置にあったのが「洋服」だったんだと思います。
そんなことを想像しながら、お義母さんのハチャメチャに対応していました。 もし自分が認知症になった時、何に執着をして周囲を困らせるだろう? 最近はそんなことも考えるようになってきました。
【次の記事】良かれと思って決めたリフォームでお義母さん大激怒!そんな時どうすれば?/バニラファッジ【最初から読む】姑と姑妹を在宅介護。両者の「紙おむつ」にまつわる葛藤/バニラファッジ
【まとめ読み】義母と義叔母のダブル介護!バニラファッジさんの記事リスト
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。