<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ふうのん
性別:女
年齢:42
プロフィール:高校生の子を持つ母です。大手企業の地方事業所で、契約社員として勤務しています。職場の後輩対応に苦労しています。
契約社員として働くアラフォーママです。
大手企業の地方事業所で勤務しているのですが、男社会の職場で主婦は私のみ。
女性は年上の社員1人と、契約社員の後輩である27歳の子の1人です。
この後輩から「ハラスメント・ハラスメント」を受けています。
「ハラハラ」とも言われますが、「ハラスメント」は嫌がらせやいじめを指しますよね。
「ハラスメント・ハラスメント」はいろんな解釈があるようですが、ざっくり言うと自分が嫌だと感じた他人の言動を、「ハラスメントだ!」と過剰に騒ぎ立てる嫌がらせ行為です。
私は扶養控除内勤務、その27歳の後輩は社保付きの週4日勤務です。
そのため彼女は、私は「パート」で自分は「社員」という認識を持っています。
私とほぼ同じ時期に入社したのですが、後輩は社会人経験がありません。
そんな後輩の自慢は「高学歴」。
県内有数の進学校卒で、名の知れた大学を卒業したとか(大学名は不明)。
ことあるごとに「進学校だったので」が口癖なんです。
また、本を自費出版する予定があるらしく、男性社員から作家ともてはやされては得意げにしています。
しかし、社会人経験のない後輩は電話応対や対人マナー、組織ルールなど基本的なことを何も知りません。
自慢する学歴をあまり発揮する機会のない仕事であり、そうした常識のなさが目立つ機会の方が多いのです。
厄介なことにプライドだけは高く、雑用も極力やりたくない様子。
頼んだ業務は後回しにして自分の仕事だけして、終わらなくても必ず定時退勤します。
結局、私が残業して後輩の仕事もこなしていました。
扶養控除内だと残業できる時間も上限がありますが、彼女はそれがありません。
ですが、徹底して定時退勤を貫きます。
当然、こなす仕事の量はどんどん差がついて、私の負担が重すぎました。
上司や総務に相談しても、結局「やれる人がやるしかない」と言われなあなあな状況でした。
そんな日々が1年以上続いた2020年春、緊急事態宣言が発出されました。
勤務体制について上司と相談していたある日、休暇中の私に彼女からLINEでまさかの提案が送られてきました。
「コロナで休んだら休業支援金がもらえるようなので、(私と)勤務が被る日は多めに休んでもいいですか」
え? それはつまり、お金をもらって休みたいってこと?
そもそも「休業支援金」の目的をはき違えている...。
彼女に対する日頃の不満も重なり、とうとう私の堪忍袋の緒が切れました。
職場に電話をし彼女と話しました。
しかし会話は平行線のままで、ついに抑えていた私の怒りが爆発。
楽ばかりしたがる態度に苦言を呈しました。
すると後日、後輩は上司をすっ飛ばし、本社のカウンセリング室に泣きついたのです。
「先輩にハラスメントされた。一緒に仕事をしたくない。勤務が被る日は欠勤してでも休みたい」
いやいやこの1年間泣きたいのをこらえて尻ぬぐいしてきたのは私のほうだよ...。
しかも直属の上司や担当を飛ばして本社に話を持っていくのは、組織として間違えてないかい?
カウンセリング室は双方の話を聞く必要があるとし、私の意見は上司や総務から伝えてもらいました。
結局、所内でうまく折り合いをつけてくださいで終わりました。
「こ、これがハラスメント・ハラスメントか!」と思った瞬間でした。
自称「社員」の彼女は、高学歴を理由に私を見下していたのでしょう。
そんな私に言い返されて腹が立ったのだろうと思いました。
結局、私の業務はリモートで出来るため、勤務が被る日は私が在宅ワークをすることで決着しました。
あれから約1年、彼女とは一度も顔を合わせていません。
私にとっては、電車通勤でのコロナ感染の恐怖からも解放され結果オーライとなりました。
職場では、上司が自分もハラスメントと言われることを恐れ、彼女に好き放題させている様子です。
先日、馴染みのお客様が「もう1人の事務員は電話応対がよく分かっていないみたいだねぇ」と私にこぼしました。
職場では、誰も彼女を育てる気はないようです。
私は家庭の事情でもうすぐ退職します。
何もしない上司と後輩のハラハラからやっと解放されると、退職日を指折り数えているところです。
ちなみに後任は私より10歳近く年上で、社会人経験豊富なベテランさんです。
その方が野放しにされ、好き放題に振る舞っている後輩を見たらなんというのか...こっそり楽しみにしているのはここだけの秘密です。
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