<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。
毎年受験シーズンになると思い出す、資格試験の失敗談です。
20年前の学生時代、ある資格試験に挑みました。
学校の授業と並行して資格試験予備校の講座に通ったり、隙間時間にも勉強できるようにテキストを持ち歩いたりしてかなり対策をしたので、自信はありました。
それなのに、試験前夜に余計なことをしてしまったのです。
「こんなにがんばったんだから大丈夫。あとは体調を整えるだけ。スタミナがつくように、ニンニクを食べよう!」
そう思いついた私は、普段はあまり食べないニンニクを食べることにしました。
ニンニク焼きと、ニンニクの炒め物にニンニクすりおろしをたっぷりトッピングした自作のニンニクディナーを食べました。
そして翌朝の試験当日の朝食もニンニク。
「これで体調は万全!」と勇んで試験会場に向かいました。
しかし、ちょうど会場に到着したくらいの時、異様に喉が渇くようになりました。
気になりましたが、きっと緊張してるんだな...くらいに思っていました。
喉の渇きは試験が始まってからも止まりません。
しかし、試験中は飲食禁止なので我慢するしかありません。
こらえながら試験問題を解いていましたが、さらに悪いことにお腹にも違和感が...なんとなくお腹がチクチクしてきます。
お腹のチクチクはだんだんとキリキリに変わり、徐々に痛くなってきました。
こうなるともう、試験に集中できません。
試験の問題が頭に入ってこず、二重否定で書かれている文章でつまずいたり、「正しいものを選べ」と「間違いを含むものを選べ」を何回も混同したり...。
普段はしない失敗をして余計な時間をとられてしまいます。
そうこうするうちに、本格的にお腹が痛くなってきました。
こうなるともう、試験どころではありません。
さらには、トイレにも行きたくなってきました。
喉が渇いて試験前に水をたくさん飲んだからかな...と後悔しましたが後の祭り。
トイレに行きたい、けれどまだ試験問題が全然解けてない、まずは早く試験を終わらせないと! でも集中できない...。
この悪循環で、結局時間内に試験問題を解くことができませんでした。
試験終了とともにトイレに駆け込み、家に帰ってゆっくりしていたらお腹が痛いのも治ってきました。
どうやら腹痛の原因は病気などではなく、普段はあまり食べない大量のニンニクを食べてお腹を壊したからだったようです。
数カ月後に試験結果が届きましたが、もちろん不合格。
あんなに頑張ったのに...と悔しい思いでいっぱいでした。
その後も勉強を続けて次の年には無事に合格することができたのでよかったのですが、大事な時に、普段と違うことをするもんじゃないなと痛感した出来事でした。
関連の体験記:「手伝いますよ」のひと言が命取り...44歳、義実家の町内会で「若手」と重宝される私の葛藤
関連の体験記:気づいてしまった...中学校の給食室で働いていた私が目撃した、栄養士の「ある行為とその顛末」
関連の体験記:「少しだけど使って」コロナ禍の中、我が家に「ある届け物」をしに来てくれた義母の愛情
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。