<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おかあ
性別:女
年齢:46
プロフィール:5歳年下の夫と、中学生の息子と小学生の娘との4人で地方暮らしをしている、まだまだ子育て真っ最中の会社員です。
夫は、私より5歳年下のせいか、何でも私に頼り切りで、家では上げ膳据え膳、自分が出したゴミさえ捨てないグータラ夫です。
結婚前に夫が一人暮らしをしていた部屋も恐ろしく散らかっていて、この人は子供の頃から家のことをするのが苦手なんだろうなぁと思っていました。
ところが結婚後、初めて彼の実家に帰省した時のことです。
いつも家ではいくら私が忙しそうに動き回っていても知らん顔でテレビを見ていた夫が、甲斐甲斐しく義母の料理を運んだり、食後には皿洗いまで手伝っているのです。
久しぶりに帰省したから無理して親孝行しているのかな? と思っていたら、義母から「この子は昔から、よく手伝ってくれる子だったのよ」と言われ目が点になりました。
「職業柄、我が子がヤンチャだと困るところだったけど、この子は本当に良い子で、さすが先生の子っていつも言われてたのよ」
自慢げに話す義母を見て、教員である義両親の元に生まれた夫は、子供の頃から良い子であることを求められて育ったことに気が付きました。
その時は実の親に気を遣って、本当の姿が見せられない夫のことを可哀想だと思いました。
しかし、その後10年以上が経ち私たちの間に子供が生まれ、仕事、育児、家事にと私が限界まで追いつめられる生活の中でも、夫のグータラは一切変わりません。
それでいて、帰省した時だけ相変わらず甲斐甲斐しく動き回る夫。
もう子供も中学生になったというのに、いつまで親に良い息子だと思われたいんだよ! とイライラ。
親の前であれだけ良い子ちゃんになれるなら、妻の前でも一度でいいからやってみろよ! と心の中で何度も叫ぶ自分がいます。
しかも、何も言わずに手伝っているだけならまだしも、義父母たちには「いつも家でやってることだから大丈夫だよ」とまで言っています。
「息子がよく手伝ってくれるお陰で、あなたも仕事が続けられるのね」
「息子はあなたより大変な仕事をしているのに、同じように家事をさせられて可哀想ね」
夫の言うことを鵜呑みにした義母からは帰省で夫が手伝いをする度に、チクチク責められ爆発寸前です。
もう本当に帰省するのが億劫で、2020年のお盆にコロナで世の中が帰省自粛の動きになった際には内心ガッツポーズでした。
もちろん、2021年のお正月も帰省は自粛させて頂きました。
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