<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地内に住む独身の自営業。
8年付き合っているパートナーの事です。
彼は『○○は見た!』など一般人が探偵役をする2時間ドラマが大好きです。
テレビ番組表を見ながら一週間分、めぼしい番組を録画をしています。
いままでは彼が一人で楽しんでいたのですが、外出を自粛するようになった2020年から一緒に見る機会が増えました。
私は洋画も含めて映画やドキュメンタリー番組の方が好きなので、あまり興味がありません。
そのため最初の頃はあれこれと抵抗を試みましたが、喧嘩になるのがオチでした。
最終的に「それなら帰って1人で洋画見てろよ!」とキレられて、そりゃそーだと納得。
郷に入れば郷に従う事にしました。
気分を切り替えて、楽しみを共有しようと前を向いたのも束の間、当の彼にぶち壊しにされてしまうのです。
というのも一緒に見るようになると、「この俳優さんはチョイ役ではないな」くらいの事は予想できるのですが、彼はそんなレベルではありません。
役者が次に言う台詞や犯人を予測してベラベラ喋るうえに、それがまた気持ち悪いくらい良く当たるのです。
とはいってもお約束の台詞の様な「『それじゃ、私、疑われてるんですか!?』って怒るぞぉ~ほら!」くらいならいいです。
初心者の私にも分かりますから。
でも、シリーズ化されている番組になるとパターンを理解している様で、先走って台詞をベラベラ喋ります。
ネタバレでなくても興ざめです。
しかし、最悪なのが犯人を指摘してしまう事。
「あっ、こいつ、こいつが犯人! 今、○○って言っただろ? この言葉が決めて。こいつAのこと、陥れようとしてるんだよ。だからあんな事言ったんだよ」
細かく説明してくれた上に、結末はドンピシャ。
その瞬間の顔ときたら、探偵役の俳優さんも霞んで見えるほどのドヤ顔です。
最初は素直に驚いたこともあって「すごいね!」なんておだてながら面白がっていられました。
でも、見るたびに繰り返されるとだんだん鬱陶しくなります。
私だって考えながら見ているのに。
せめて「最後に探偵役の独壇場の時間になるまでは我慢して」とお願いするのですが、彼は犯人を言い当てるのが楽しいらしく聞き入れてくれません。
「気にしなくていいよ。聞き流して」とケロっとしています。
2人で見ているのに聞き流せる訳ないだろう? それに、いかにも楽しそうに話す姿を見ていると、本当に聞き流したら、今度は「聞いて」と言われそうな気もします。
この頃は、当ててドヤ顔をされる度に「いい加減にしろ! 全然楽しくない!」と言いたくてモヤモヤしています。
関連の体験記:ついに訪れた近距離介護の限界...。和やかに過ごした最後の夜と、バスであふれ出た涙/石塚ワカメ
関連の体験記:誕生日も教えてくれず、助けてもくれなかった義母。私が義父母を慕う気持ちは、24年経った今も伝わりません
関連の体験記:うわっ! 実家のトイレでフリーズした私。きれい好きだったはずの母が心配になった「衝撃的な出来事」
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。