<この体験記を書いた人>
ペンネーム:梅の実
性別:女
年齢:49
プロフィール:派遣社員で勤務する機会が多く、一歩引いての職場人間ウォッチングが趣味になりつつあります。
2020年からのコロナ禍により、私の派遣先の会社では週に3日は在宅勤務になりました。
コロナは心配なのですが、在宅勤務の日は満員電車でイライラすることもありません。
それにランチの出費も抑えるし、上司が社内を歩いている時に本当にどうでもいい雑用を頼まれることも減りました。
「会社としても、光熱費とか経費削減できるし、いいこともあるね~!」と、同じ部署の若手社員Sくん(34歳)と話していました。
私達の直属の、所属部署のW課長(56歳)がお酒好きで、毎晩のように部署内の社員を飲みに誘っていたのですが、コロナ+在宅勤務が増えたため飲みの誘いも激減。
Sくんはお酒が苦手なのにうまく断ることができないタイプなので、そのことが一番嬉しかったようでした。
そしてそのSくん、仕事と直接関係のないストレスが減ったからなのでしょうか、もともと落ち着いて見えるというか少し表情が暗かったのですが、以前よりも生き生きと仕事をするようになったのです。
会議では積極的に発言するようになり、提案もどんどんするようになり、みんなからの評判もうなぎのぼり。
よい結果を出すようになりました。
対してW課長といえば...。
飲みに行く代わりになのか、何かにつけてオンラインミーティングを主催しては業務と関係のない話をするようになってきたのです。
例えば、私達は事前に議題をメールで参加者全員に共有して、無駄な時間をかけないようにオンラインミーティングを開催するようにしています。
そのミーティングが勤務時間内に終わり、議事録もみんなで共有し終えたあと、終業時間の頃にW課長がオンラインミーティングを主催してくるんです。
「今日のミーティングのあの内容なんだけど~」
そんなミーティング内で出た発言を蒸し返すところから始まり、W課長は女の子へのセクハラ発言も連発!
ミーティングが終わる前に言えば良いことばかりだし、ましてやセクハラ発言はあり得ません!
「あ、もう終業時間だね。みんな仕事終わったらごはん作るの? オンライン飲み会とか俺を差し置いてみんなでやったりしてないよね~?」
オンライン飲み会していませんし、したとしても課長は誘いません!
といったどうでもいい話のほうが、仕事の話より長いんです...。
このようなことが月に何度もあったため、数人の社員が部長へクレームをあげたため、W課長は注意されました。
在宅勤務が導入される前は、単に仕事終わる頃に「飲みに行くぞ」と言われていただけなので、その方がまだましだったと思うようになってしまいました。
出社日には「あーやはりオフィスがいいなあ!」なんて言っているW課長。
「会社に行かないと落ち着かないということは、家に居場所がないのかしら?」などとSくんや同僚たちとひそひそ話してしまう私なのでした。
まだ続くコロナ禍、2021年に入ってから2度目の緊急事態宣言が発令され、在宅勤務の導入はまだ続いています。
みんな在宅勤務にも慣れてきました。
その後、Sくんはなんと次期係長候補という噂がたつほど仕事を頑張っています。
「W課長、いつかSくんに追い抜かれたりして!?」...なんてことを考えてしまうのです。
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