<この体験記を書いた人>
ペンネーム:Qさん
性別:男
年齢:43
プロフィール:2021年度末、末っ子の小学校卒業と共に離婚を控えた、3姉妹(中学~小学生)の父。
3組に1組は離婚するといわれるこの時代。
でもまさか私たち夫婦がその1組に入ろうとしているなんて...。
発端はおよそ2年前、2019年初頭に発覚した妻(42)の不倫。
さすがに今は気持ちの整理もつき、離婚に向けた日々を平静を装いながら淡々と過ごす毎日。
どうしてこんなことになったのか...。
子供のこともあり、当然こんな結末を迎えたくなかったわけですが「一度壊れたものは元には戻らない」そんなことを今更ながら痛感してます。
私たちは3年ほど付き合った末、2005年に結婚しました。
恋愛結婚でした。
その後すぐ長女が誕生し、三姉妹に恵まれ現在に至ります。
夫婦仲に亀裂が入り出したのは、末っ子が誕生した頃。
私は任せられる業務も増え、仕事が忙しくも楽しくなってきた頃であり、帰宅するのは21時過ぎ。
やることを済ませたら、資格取得に向け夜中1時過ぎまで勉強するという生活を送ってました。
平日は、子供はおろか育児で疲れた妻とのコミュニケーションの時間なんて持てませんでした。
妻から毎晩「今日さー...」と話かけられましたが、毎回延々と続くオチのない話を聞かされてるという意識しかなく、ほとんど聞き流していたのです。
当然頭に残るはずもなく、それが後に妻との火種になります。
「あの時言ったよね⁉ 聞いてなかったの?!」
「いつも私の話を聞いてないっ!」
そんな会話が日常になっていきました。
仕事で疲れた後にダラダラと続く妻のグチに付き合うことは苦痛でしかなかったのです。
完全に自分しか見えていませんでした。
寝不足で24時間育児にあたっていた妻の大変さを、私は夫として察することすらできていなかったのです。
そんな日々を経て、完全に夫婦の信頼関係は壊れ、お互い感謝する気持ちや余裕がなくなっていきました。
私はなるべく妻から距離を取るようになり、妻は私の言動に常にグチを吐く様になっていきました。
末っ子が小学校に上がった頃から妻もパートを始め、精神的にも肉体的にも更に余裕がなくなり、常にイライラ。
口を開けば私へのグチや感情に任せて子供を叱る、当たる、そんなことが日常茶飯事となっていきました。
そんな時期に、妻の不倫が発覚しました。
相手はパート先の同僚。3つ年下でした。
妻は、子育てやパートの悩みを聞いて共感してくれたことがうれしかったと言います。
本来夫である私がすべき役割でした。
妻の相談に対しては、向き合うのではなく、いかに早く正解を提示できるか、そんな姿勢で接していました。
相手の話を黙って「聴く」ということ。
その姿勢が夫婦関係をうまく築いていく、最も大切なことだと実感してます。
離婚を決めた後、これからどうしていくか、時間をかけ話し合ってきました。
皮肉にも結婚してから妻と一番向き合った時間だったと思います。
時にはお互い大号泣したり、声を上げて罵倒し合うこともありました。
本当に苦しい時期でしたが、夫婦合意の下、末っ子の小学校卒業と同時に離婚することを決定した次第です。
経験して分かったことですが、離婚に至るまでは、精神的にも肉体的にも相当の負担と覚悟が必要です。
そして、一度切れてしまった夫婦の絆を修復することは並み大抵のことではないと身に染みて分かりました。
今更ながらではありますが、自分本位ではなく相手本位で考える、寄り添うことの大切さを心から実感しています。
ぜひ、思い当たる節があるという方は「相手の話を親身に聴く」ということから始めてみてください。
私のように手遅れにならないうちに!
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