アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:保存孫が酷い下痢になっても「私は悪ないで!」。幼い息子に大量の食べ物を与える姑/かづ
夫に対して離婚を口にした事が無い訳では無い。
ある日のこと、姑からの仕打ちに対してなぜ庇ってくれないのかと夫に訴え、それが発端で言い争いになった。
夫の言い分は、自分は仕事を一生懸命やっていて飲んで帰って来る事も無く、パチンコなどの賭け事をする訳でも無く、自分にこれ以上求めないでくれと言う。
けれども私にしてみれば、仕事を一生懸命するのなんて当たり前だし、そんなに稼ぎがいい訳でも無いのに、飲み代や賭け事に金を使うと言う事自体が心違いだと思っている訳で、結婚して子供がいるのであれば、夫として父として当然の事だと言った。
夫は「感謝は無いのか?」と言ったが、ならば私が毎日掃除・洗濯・炊事をし子育ても一人でしている事に感謝は無いのかと聞き返した。
私がしている事は当然の事だと思い、その上に舅姑の世話までさせ、挙句に姑からの言いたい放題に対して言う事を聞けと言われ、これらは「当たり前」の範囲から逸脱していると訴えた。
嫁がこれだけの事を自分の親からされているのになぜ見て見ぬふりが出来るのか、なぜ第三者の様な振る舞いが出来るのか。
夫はただただ仕事が大変でそれ以外の事に神経を使いたくない状況だと言い、嫁や子の為に神経を使うのなら仕事は続けられないから会社に迷惑を掛ける前に辞めると言い出す。
結婚を決めたのも自分であり、子供を作ったのも自分なんだから、仕事を頑張る事も嫁や子に気を掛ける事も当然だと夫に言うも「それが出来ない男だと諦めてくれ!」 と吐き捨てる。
家庭裁判所で取り決めた通りに給料は全て家に入れているし、まじめに仕事にも行っているし、これ以上自分に求めんでくれと訴える夫。
いや、だからそれは当たり前の事であって、だからと言ってそれ以外は何も出来ませんと開き直るのはおかしいと堂々巡りの話し合いが続く。
私「じゃあ一生懸命仕事をして金を稼いで来る事しか出来んと」
夫「うん!」
私「飲みに行ったりパチンコ行ったりで借金作ってる訳や無いんやから自分はこれで精一杯やってると」
夫「うん!」
私「姑がどんなに嫁をいびろうとも姑が勝手にやってる事やから自分が責められるのは納得が行かんと」
夫「うん!」
私「どこの家庭でも多かれ少なかれ姑の嫁いびりはあるんやからそれくらい我慢するのは当然で何もお前だけが大変な思いをしているんやないと」
夫「うん!」
私「今は自分の事だけでイッパイイッパイやから嫁や子の事は考えられんと」
夫「うん!」
私「じゃあ今後私は家の事と子供の事だけします!あんたがどうなろうとどんな状況になろうと金さえ持って来たらエエと割り切ります!あんたがそれしか出来んと言うんやから金はしっかり稼いで持って来て貰いましょ!夫婦としてあんたに対しての思いやりや気遣いや気配りなんかはイッパイイッパイで出来ませんから!」
夫「なんでそうなるんや!」
私「いや(笑)、あんたが私に対して言うた事をそっくりそのままあんたに返しただけやん」
夫「そしたら僕は仕事出来んやん!」
私「そしたら私は生活やっとれんわ!アレも出来んコレも出来んって言うんやったら別れてくれ!」
夫は咄嗟に部屋を出て、自分の部屋に駆け込んだ。
そしてリビングに戻って来た夫の手にはなんとサバイバルナイフが光っていた。
夫「別れるって言わんとってくれ!!別れるって言わんとってくれぇぇ!!どうしても別れるって言うんやったら...別れるって言うんやったら...」
夫のナイフを持つ手がぶるぶると震えている。
この時私は妙に冷静だった。
ナイフを見た瞬間に、刺されて人生が終わりになるのもある意味これが自分の人生なんやなぁと焦る事も無かった。
私は夫の前に仁王立ちになった。
私「刺せるもんなら刺してみぃ!!自分が選んだ男に刺されるんやったら自業自得や!!これで死んだとしたら私の人生はこれまでやったんやと諦めもつく!刺したかったら刺さんかい!!」
私がそう叫ぶと夫はヘナヘナと座り込み
夫「ごめん...ナイフなんか出してごめん...ごめん...ごめん...」
近くに置いてあったタオルを顔に当ておいおい泣く夫を見ていたらバカバカしくなった。
こんな男を旦那にした自分がアホやったんやと。
続く
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