<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:52
プロフィール:今年53歳の兼業主婦。最近子犬を飼い始めました。
最近まで旦那(今年54歳)にモヤモヤを感じていたという話です。
私の旦那は昔から動物が好きな人です。
初めて旦那と出会った時も、旦那は屋根に上がって降りられなくなった猫を助けていました。
そんな動物好きな優しい旦那に惹かれて結婚したのですが、最近そんな旦那が子犬を拾ってきました。
ジョギングの途中に、濡れてふるえている子犬を見つけて、慌てて胸に抱えて連れ帰ったのです。
私たちには2人の子供がおりますが、それぞれ大学生(22)と高校生(17)になりもうさほど手がかからないので、家族で相談して飼うことに決めました。
虎太朗と名付けて家族みんなで可愛がっています。
もちろん私も虎太朗のことを可愛いと思っているのですが、最近旦那が休みの日に私と予定を立てていても、虎太朗と遊びたいからとドタキャンすることが増え、一緒に出掛けてくれなくなりました。
飼い始めた最初の頃ならともかく、さすがに3カ月程たち、3度、4度と回数が重なるとさすがに私もモヤモヤしてきました。
そんなもやもやが募っていたある日、DIY好きの旦那とホームセンターに行く予定だったのですが、案の定ドタキャンされたのです。
「今日晴れてるから、虎太朗を散歩に連れていきたいんだけど。ホームセンターまた今度にしない?」
私は(またか...)とため息をついてしまいました。
いい加減にしてよね、と思いながらもそれを口には出来ず、仕方なくキッチンの片付けでもしようとシンクに向かう私。
足元へじゃれついてきた無邪気な虎太朗に「あなたが来てからね」とつい零してしまいました。
お恥ずかしい話ですが、その時、旦那を取られたようで私は嫉妬していたことに、この時ようやく気づいたのです。
妻である私より子犬である虎太朗を構う旦那に変なイラつきを覚えていたのはそういう事かと、妙に納得してしまった私は(この歳で...)と本当に恥ずかしくなりへたりこんでしまいました。
そんな私に「どうしたの?」と言わんばかりに、頬を舐めてくる虎太朗にも困ってしまいました。
虎太朗は賢く可愛いです。
お手やトイレなどもすぐに覚えて、寝ると分かったら自分からゲージに戻ってくれます。
そんな愛らしい虎太朗に少しでも(この子を拾ってこなければ...)と思ってしまったことに、すごく罪悪感が生まれました。
ただ、自覚したことは良かったかもしれません。
ちょっとこの歳で? と思うと照れる話ですが、この自覚のおかげで旦那にも「たまには私と出かけてよ」と素直に言えるようになりました。
旦那も私の気持ちを分かってくれたようで、ごめんと謝ってきてくれました。
今度の休みは、夫婦で虎太朗と一緒に公園に行こうと話しています。
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