<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:52
プロフィール:52歳の兼業主婦です。子供が大きくなって子育てにひと段落感じています。
私が姑(76歳)と舅(78歳)に感謝し、この家に嫁いできて良かったなと思った話です。
私は20代で旦那と結婚し、そこからは旦那の実家で暮らし、義両親たちとも同居しています。
私の子供は今、大学生(22歳)と高校生(17歳)ですが、下の子の出産直後、数日高熱を出したことがあります。
幸い感染症などではなく、自宅療養ですみましたが、大変でした。
今はあまり言われなくなったようですが、当時は授乳中に薬を服用するのはできるだけ控えた方がいいという感じがあり、解熱剤も進んで飲めずにいました。
しかし、上の息子も遊びたい盛り。
もちろん下の子は生まれたばかりなので、泣くわ泣くわで、大変でした。
しかも授乳があるので思ったように体を休ませることもままならず、このままでは本気で倒れてしまうと泣きそうになっている時でした。
そんな時、今まであまり私たち夫婦には干渉してこなかった義両親が、いろいろと手伝ってくれはじめたのです。
優しく声をかけてくれて、子供の相手はもちろん、料理や洗濯といった家事を全部引き受けてくれました。
「お乳が必要な時は声をかけたぁけん、できるだけ横になって休んどきな」
そう私に自室で休むよう促してくれたのです。
義母は当時はまだ縫製のパートの仕事に行っており、ちょうど繁忙期で忙しかったはずなのに、率先して家事をしてくれました。
私が嫁に来てからは基本的に食事の用意をするのは私になっていたため、あまり台所に立たなくなったせいか「口に合うか分からんのやけど...」と言いながら美味しい食事を作ってくれたのです。
煮物などを食べ慣れない上の子供に配慮してくれ、作り慣れないハンバーグなどを頑張って作ってくれたり、私には特製の卵がゆなど作ってくれたりもしました。
また義父は上の子をおんぶして、下の子を抱きかかえて子守をしてくれました。
義父はそこまで厳格な人というイメージではなかったのですが、高度成長期叩き上げの「The 昭和の男」! という感じではあったので、そんな義父が子守りをしている姿は新鮮でした。
この義父の姿に義母まで驚いていたことを覚えています。
おかげでほんの数日で私の体調は良くなり、家事なども出来るようになりました。
そこからは徐々に義両親も以前の生活に戻っていきましたが、私が忙しい時などはまた手伝ってくれたりしました。
当時、出産に病気に育児にと気持ちが弱っていたこともあるのですが、私は良い家に嫁いだなと思えた体験でした。
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