畳にフォークを刺し、パジャマを切り裂く妻の「激情」は娘にも引き継がれ...。父はビクビクです

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:マサカズ
性別:男
年齢:42
プロフィール:女性同士の親子の衝突に、ただ見守ることしかできない父親。

畳にフォークを刺し、パジャマを切り裂く妻の「激情」は娘にも引き継がれ...。父はビクビクです 17.jpg

最近、我が家では妻(42歳)と長女(15)のいざこざが絶えません。

そのやりとりは、論理の応戦ではなく、感情のぶつかり合い。

やり過ぎだとも感じるのですが、入り込む余地もなく戸惑うばかりです。

ただ、この喧嘩は今に始まったことではないようなのです。

長女(15)は今年高校受験ですが、何とか単願推薦を貰えることになり、受験にもある程度の目途がたちました。

コロナもあるので体調を崩さないため、疲れやストレスを溜め過ぎないよう穏やかな生活を心がけています。

受験で年末年始にピリピリしていた自分の経験を振り返ると、こういった選択もありかなと感じていました。

そんなある日、仕事から帰宅すると長女が泣いています。

すかさず妻が「A子(長女)全然勉強してないから注意したら泣いてるの。普通に注意しただけなのに意味が分かんない」といってきました。

これに長女は「話が違うじゃない! 何なの! おかしいよ!」と反論。

取り急ぎ2人を遠ざけます。

まず、長女から話を聞くと、「家族で話し合って推薦を受けると決めたのに、勉強しないなら公立高校の受験をしたほういいんじゃない?」と言われ腹が立ったとのこと。

次に妻から聞くと「推薦が決まり余裕があるのはいいが、勉強しなさ過ぎ。私も推薦で受験したがもっと勉強していた」とのこと。

話を聞く間にも長女に「浮かれてるじゃないよ!」と追い打ちし、長女も「浮かれてるのはそっちでしょ!」と反論。

「いい加減にしろ!」と私が一喝しその場は治めたものの、2人とも腑に落ちていない様子でした。

その夜、長女が寝た後に妻と話をしました。

「確かに、あまり勉強をしてないのは心配だけど、A子の言うことも一理あるよ。

推薦を受けるのは3人で話し合って決めたことだし、それを覆すようなことを言うのはどうなの?」

「A子を見ていると、どうしても感情が先行しちゃうの。私のお母さんともそうでね。私が中学生の頃には、もっと激しく喧嘩してフォークが畳に刺さったり、布団たたきでお尻をぶたれたり、仕返しに母親のパジャマをハサミで切り刻んだこともあった。それよりはマシでしょ?」

「え?」

言われてみれば、長女が小学生の時にピアノを習わせるか考えた際、妻がこんなことを話していました。

「ピアノは気が進まない。私も習わせてもらったんだけど、お母さんはもっと練習してほしかったみたいで、ある日、楽譜をビリビリに引き裂かれて、その映像が記憶に残っているんだよね」

確かに私も母親とは勉強するしないで議論をした記憶があります。

でも割と論理的に諭された記憶があるので、感情的になることはありませんでした。

「感情が先行して抑えられない」

そう話す妻が理解できず、このままで大丈夫だろうか? とその晩は頭を悩ませました。

次の日も平日でした。

昨日の今日なので心配になり、早めに仕事を切り上げ帰宅しました。

「ただいま。ママとA子はどうした?」

そう三女(10歳)に聞くと「一緒にお風呂入ってるよ」と。

「へ?」

しばらくすると笑顔で2人が出てきます。

「お帰り。今日は早いね。どうしたの?」

「いや、昨日のことがあったから心配だったんだけど」

「まだそんなこと言っているの? 昔のことを気にし過ぎじゃないの?」

「ねー」

妻と長女が目を合わせます。

そんな2人を見て、先日妻が言っていたことを思い出しました。

「この前、お母さんに畳フォークやパジャマ切り裂き事件のことを話したんだけど『なにそれ?』って全く覚えてない感じだった」

確かに、最近は妻親子も程よい距離感で仲良くやっているようです。

女性同士ってそんなものなのでしょうか?

私だけがビクビクする日々が続きそうです。

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