<この体験記を書いた人>
ペンネーム:むらまゆ
性別:女性
年齢:44
プロフィール:専業主婦です。2020年11月父方の祖母が93歳で天寿を全うしました。その際の叔母夫婦の行動に驚愕した話です。
父は65歳の現役会社員です。
母は67歳で年金生活をしていますが、6年前まで31年間正社員として勤務、しかし心臓の難病と神経の慢性的な痛み、そして脳梗塞で退職。
さらに退職後も、体調が悪い中、実母と義父を介護の上看取りました。
祖母は2020年11月に93歳で天寿を全うしました。
ギリギリまで独り暮らしをして病気らしい病気もなく「子供孝行だ」と父が感謝していました。
祖母の葬式はコロナ禍のご時世ということもあり、父母と叔母(58)とその夫(58)のみで行おうという話になりました。
それを叔母夫婦に告げたところ「忙しいから無理」とのこと。
父は、叔母はパートを2つ掛けもっているし、叔母の夫は世界的有名企業勤務だからしょうがないと思ったそうです。
お通夜は父母のみで行いました。
そして告別式には流石にくると思って連絡したところ、さらに驚愕の一言が。
「葬式代を払わなくていいなら行く」
父が「いいから来い!」と怒鳴ったところ、叔母夫婦は渋々来ました。
父がそこまで言うのには理由があります。
叔母は、自分の子供3人の子育てを保育園代がもったいないからと、無償で祖母にみてもらってました。
また、50万円以上のお金を借りたままずっと返さずにいたのです。
祖母の家は決して裕福ではありません。
亡くなった祖父は、給料の殆どを酒代で使う人でした。
そのため、祖母は80歳まで働いていたくらいです。
そして告別式には、お花もお金もお菓子も持たずに来た叔母夫婦。
火葬場でのコーヒー代もご飯代も、1円たりとも払わずその場は終わりました。
2日後の平日、父母は祖母の家の片付けをしに出かけたところ、先客がいました。
叔母夫婦です。
業務用の大きな麻袋を何個も持った叔母は、父に「片付けた!」と偉そうに言ったそうです。
叔母夫婦の帰宅後、両親は祖母の部屋を見て驚愕しました。
家電という家電がほとんどなく、箪笥の中身が全て出されていた様子は、まるで盗人が家捜しした後のよう。
家電は全部父母がプレゼントしたものでした。
また、中は小銭ばかりでしたが、祖母の財布が紛失。
生活用品も未使用品、使用品問わずありません。
その中でも残っていたものは、無造作に置かれていた祖父の仏壇、おむつ、賞味期限が平成の食品、古い洋服だけでした。
父は泣きながら仏壇を持ち帰ったそうです。
父は18歳で家を出て、寮に住んで働いていました。
その後結婚したため、祖母と家族らしい事をあまりしてこれなかった事が心残りだったそうですが、今、形は変われど、位牌となった家族とご飯を食べるのが幸せだそうです。
叔母夫婦の行いには私も驚愕したのと同時に呆れてしまいました。
そして、祖母というたかる相手がいなくなってしまった今、叔母たちがこれからどうするのか分かりません。
不安ですが、分かりたくもありません。
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