<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ゆり
性別:女
年齢:44
プロフィール:片付けが苦手な専業主婦。夫と子ども二人の4人で楽しく暮らしているが、実母との関係に悩む。
各家庭の家計は千差万別だと思いますが、我が家では子供の教育費を優先しています。
そこで少しでも教育費の足しになればと、下の子(8歳)が1歳を過ぎたあたりから私(44歳)はパートに出ることにしました。
夫(44歳)は私の教育方針やお金の使い方には口出しをせず、好きなようにやらせてくれています。
問題は、夫が「家事は基本的に妻がやるもの」という感覚がとても強い人だということです。
夫の収入がそれなりに高いことや、好きにやらせてくれていることへの負い目などもあり、私も一生懸命家事と育児とパートをこなす努力をしていました。
そして、あまりに大変な時に家事や育児をお願いすると、それについては嫌な顔をせずに引き受けてくれます。
ですが、向こうからは積極的に動いてくれることはありません。
そんな日々に疲れを感じ始めた頃から、私は時に不機嫌な態度を取るようになりました。
しかし、夫はそんな私を完全にスルー、さらにイライラが募ります。
「たまにはそちらから手伝ってくれてもいいんじゃない? 私だって少ないけどパートして、家事や育児もこなすのは大変なのよ!」
一度、そうキレてしまいました。
夫は心外そうな顔をしていましたが、動じた様子もなく言い返してきました。
「じゃあそんなに大変ならパートやめれば? 大変なんでしょ? そもそも大変大変って、いくら稼いでるって言うんだよ」
「私だって子供の教育費に色々かかって悪いと思うから、頑張ろうと思っているのに。自分のお小遣いのためじゃあるまいし、協力しながらやってもいいじゃない!」
「頼まれたことはやっているでしょ、それでも不満なら働かなくてもいい。それでお金が足りなくなるなら、子供達の習い事をやめさせろ」
絶対に自分には非がないとでも言いたげな様子の夫。
腹が立ちましたが、冷静に考えると、夫の言い分にも一理あると思うのです。
子供の為であるならば、私も意地にならずに上手に夫を使いながら、負担を軽減するという選択肢もあったのです。
いろいろ考えた結果、私は専業主婦になる決断をしました。
正直、いくら一理あるとは言え、あのようなパート主婦を見下した発言は許すことが出来ませんでした。
そして、夫への報復というわけではありませんが、我が家は収入に見合わないような節約生活をしています。
夫を弁護するわけではありませんが、コロナ禍によるリモートワーク中に見た働く夫の姿は、まさに家族を支えるべく「闘う男」でした。
また、私自身も専業主婦になったことで家で仕事をする夫と、休校で家にいる子供達の面倒しっかり見れたと思います。
やはりパートをしていた頃と比べると心と体にゆとりが生まれて、以前より夫にも優しくなれていると思います。
夫も家のことを一手に引き受ける私に感謝してくれてますが、未だに専業主婦だから家事をやるのは当たり前、むしろ「もっとできるよね」という考え方を持っていると感じます。
夫婦ですから言葉にしなくても分かりますし、ふとした時に腹が立ってしまうこともあります。
もっとお互いの労をねぎらうような夫婦を目指していますが、前途はまだまだ多難のようです。
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