<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ゆり
性別:女
年齢:44
プロフィール:片づけが苦手な専業主婦。夫と子ども2人の4人家族で仲良く暮らしているが、実母との微妙な関係に悩む。
私の母(72歳)は、我が子達に食べさせるのが嬉しくて仕方がないようです。
夫の母(72歳)も同じなので、この世代の人はみんなそうなのかもしれませんね。
母も義母も戦後まもない頃に生まれた世代ですから、子供達が嬉しそうに食べるのを見ると幸せになるでしょうし、たくさん食べさせたいと思うのも理解は出来ます。
ですが、私の母は義母と比べても特にその傾向が強いような気がしています。
例えば、午前中にたずねて行った場合にでも、まず「何食べる?」という感じで、朝から食べ物を与えようとします。
何とか阻止しますが、タイミングが悪くて止められない場合は、そのままお昼ご飯までダラダラと食べ続けている時もあります。
我が子達は純粋に優しい母のことが大好きなようです。
最近はコロナもあり滅多に顔を出すことは出来ませんでしたが、以前は週に2回くらい行く時もありました。
そこで気になるのは健康面、特に虫歯の心配です。
私も子供の頃に同じように食べさせてもらった記憶があり、甘いものも気にせず与えられていました。
太ることはありませんでしたが、ひどい虫歯の治療痕と甘いもの好きには今も悩まされています。
子供達もすっかり甘いもの大好きになっており、何とか虫歯は出来ずに済んでいますが、同居だったらと思うとぞっとします。
母が、孫の喜ぶ顔が見たいのは分かります。
感謝もしていますが、どうしても子供の健康面や習慣づけを無視して、食べ物を与えすぎているように感じるのです。
私が細かすぎるのかと悩むことがありましたが、ある日、母がペットに食べ物を与える姿を見て、はっとしました。
実は母は、あまり人には懐かない動物すらも懐かせる、動物を扱うのがとても上手な人です。
今までもキッチンに立つ母の足元や周りにはいつもペットがいました。
犬や猫やうさぎやモルモット、小鳥など、とにかくペットにもいつも食べ物を与えているのです。
そうした姿が目に焼き付いているせいか、我が子にしていることも、まるで餌付けのようで何とも複雑な気持ちになってしまいました。
ですが母と子供達との関係は良好ですし、良かれと思ってやってくれている母に対して酷いことを思ってしまった自分が、嫌な人間にも思えてきます。
子供達も少しずつ大きくなってきましたが、急に訪ねることになった時は「おやつはないかもよ」と確認してしまいます。
「全然いいよ!」と言って、母に会うのを楽しみにしてくれていますから、一時的のものとして、こうした時間を楽しんで欲しいとは思います。
でももう少しだけ、自分自身の経験からも、子供達の健康にももう少し気遣って欲しいなあと願う気持ちもあるのです。
「子供達はペットじゃないのよ!」とは口がさけても言えませんが。
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