<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ゆり
性別:女
年齢:44
プロフィール:専業主婦。片づけが苦手。44歳の夫と2人の子どもの仲良し4人家族。実母との関係に悩む。
現在高校3年生の娘は、もうすぐ大学受験本番です。
今の子供達はある意味大変だなと思います。
それは世の中に「スマホ」というとっても便利で、やめたくてもやめられないアイテムが登場してしまったからです。
娘ももちろん例外ではなく、勉強もそこそこについスマホに手を伸ばしてしまうようです。
最近は画面に「やりすぎ注意」などと出るように設定したり、自分であれこれ工夫しているようで、ある意味涙ぐましい努力です。
そんな姿を見ていると、ふと娘が中学生の頃に起きた親子間のスマホ戦争について思い出します。
当時娘は中学2年生。
我が家の方針で、まだ専用のスマホを持たせておらず、小学6年生から家族共用のタブレットやパソコンを、時間や内容を制限して使わせることにしていました。
それまで割と言うことを聞く素直な子供だったのですが、スマホについては違いました。
何とかして手に入れようと、隙あらば親の説得にかかります。
スマホを持っても勉強はしっかりやるとのことでしたが、確実に勉強の邪魔になるのは目に見えています。
心苦しいですが、人生の先輩としては娘が堕落していくのが手に取るように分かるので、スマホを持たせることは許可しませんでした。
スマホを持てないとなると、娘は急に、塾では課題が足りないからと通信教育を受けると言い出しました。
それはタブレットが必要な通信教育でしたが、「自由に使える訳ではないから大丈夫」という夫の判断で契約をすることになり、娘は自分専用のタブレットを手に入れることになりました。
そして、ここからが地獄の日々の始まりでした。
娘は今時の子供らしく着々とそのタブレットを使いこなし、設定を変えていき、自分が自由に使える状態にしてしまったのです。
そして夜中にこそこそ隠れて使用していました。
すぐに夫が気づいてくれて、タブレットを取り上げ、通信教育も解約することになってしまいました。
しかし警察犬さながらに娘は隠し場所から次々とタブレットを見つけ出し、夫と娘の攻防はしばらく続きました。
そのうちタブレットがだめならと、今度は自分で貯金をはたいて中古のスマホを購入してきたのです。
契約されていないので通話は出来ませんが、LINEは出来ますし、色々と不自由なく使えるのがスマホの恐ろしいところです。
あの呑気な娘がここまでやるとは...。
最近では、中学生だとかなりの子供達がスマホを所有しています。
私は娘に可哀相なことをしてしまったのか、それともこれで良かったのか分からなくなってしまいました。
すっかり子育てに自信をなくし、信頼する友達に愚痴をこぼしていた時のこと。
「自分で買ってくるなんて、すごい自立した娘さんだね!」
その一言でそういう捉え方もあるんだと、驚きました。
私は少しばかり視野が狭かったのかもしれません。
今はスマホについては、娘の判断に任せています。
明らかに勉強の邪魔になっているし、やりすぎているようにしか見えませんが、娘なりにいろいろ考えているみたいです。
口や手を出さずに待つというのは、なんと忍耐力がいるものでしょう。
やりすぎると体に悪いことだけは伝えつつ、あと少しで大人になる娘を信じて見守る日々です。
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