「旅行のついでに会えばいいじゃない?」父との距離に悩む私を励ましてくれた、妻の帰省計画

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ウジさん
性別:男
年齢:58
プロフィール:妻(56)と二人暮らしの58歳の男性です。実家への帰省を拒否されて心の距離を感じています。

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関東圏にある実家を離れておよそ40年。

それでもいわゆる盆暮れ正月には実家に帰省していたのですが、2020年はコロナのせいで関東圏に入るのは憚られる世情で足が遠のいていました。

それでもそろそろ一度帰ろうと思い、年明けの帰省を父(89歳)に打診しましたが、予想外の答えが返ってきました。

「Go Toトラベル目当てじゃないのか? 兄(61)が近くにいるんだから心配には及ばない。こんな時期に帰ってくることはない」

そうきっぱり拒否されてしまったのです。

「いろいろ近所の目とかもあるんじゃない? 嫌な思いをさせないように気遣ってくれたのかもよ?」

妻(56)はそう言って慰めてくれます。

「それはそうかもしれないけど、家を離れて暮らしてるお前に心配してもらわなくてもいいって言われたんだぜ。子どもが親の心配して悪いのか?」

「まあ、その言い方はちょっとひどいとは思うけど...今に始まった話じゃないでしょ?」

実家の近くに住み、何かと父を援助していることもあって気に入られている兄と比べて、大学進学を機に家を出た私は父の印象がよくありません。

今までもいろんな機会に「お前は家を出てすっかり独立してしまって...」と、私を疎んじるような物言いに悩まされることがありました。

しばらくして、妻が「ねえ年末は旅行に行かない?」と言い出しました。

長女(25)も独立し2人だけになったこともあって、どこかに出かけようとしたがります。

先日もやっと取れたチケットでアミューズメントパークに日帰りで付き合わされました。

そんな気分ではないので「また行くのか?」と嫌みのつもりで言うと、「今度は泊りでね。Go Toトラベルもあるしね」と父に言われた嫌味を受けるかのように返されました。

呆れている私を横目に、早速パソコンで予約サイトを見始めました。

「ここもいいわねえ。ほら、主人公の家があるんだってよ」

「あのキャラクターの博物館もできたのよねえ。これも捨てがたいし...」

苦り顔の私をよそに実に楽しそうです。

「ねえ、どっちがいいと思う?」

「どっちも泊りで行くほどの所じゃないだろ? ...なんでその2つなんだ?」

すると妻は真顔で向き直りました。

「行ったついでってことで顔出しやすいでしょ? Go Toトラベルのついでに、やっぱり顔が見たくなったってことにすれば?」

妻が言った2つの目的地は、どちらも実家の近くにある場所でした。

今は一時停止中となりましたが、落ち込んでいる私を元気づけようと思ってGo Toトラベルを活用した提案だったのです。

「...そうだなあ...いっそ両方にしたら? 1日目と2日目で」

「ああ、それいいわね! さっそく予約しちゃいましょ!」

喜色満面の妻を見ながら、その気遣いをかみしめていました。

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会いたくてもあえない、二度と会えなくなるかもしれないのに自粛を強いられている人達がいるということをほんの少しでも考えたことがありますか? こういう緩みきった人がいるから自粛が意味をなさなくなるんです。自分の事しか考えていない。

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