「俺の家に釘一つ打たせん!」83歳義父がリフォームを拒否!? あなたの怪我が心配なんだよ...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ウジさん
性別:男
年齢:58
プロフィール:認知症の傾向で免許返納した義父(83歳)は、じっとしていられない性分で、ついに怪我をしてしまいました。

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「いやな予感って当たるもんだな」と妻(56歳)と顔を見合わせたのは先月のことでした。

認知症の傾向が見られて、先日、ようやく免許返納をしてもらった義父(83歳)でしたが、元来がアクティブな人だったため、やけに行動的で困っています。

大量の竹ぼうきを作り始めたり、朽ちかけた物置を壊す計画を目論んだりと目が離せない感じでした。

そんな義父ですが、ある日、畑の作業中に左足をひねって、救急車を呼ぶ騒ぎになりました。

思ったよりも状況は悪く、本人にとって人生初の1カ月ほどの入院予定となりました。

それでも「一刻も早く家に帰りたい」という本人の思いもあり、リハビリの成果で退院を前に何とか杖をついて歩ける状態に回復。

主治医にも年の割に回復が早い、と褒めてもらえるほどでした。

しかし問題は家に帰ってからです。

「親父も昼間は1人で家で過ごさなきゃいけないし...」

義父は義弟(47歳)と同居しているのですが、その義弟からの相談を受け、この機会に妻の実家をバリアフリーにするための工事を入れることにしました。

あまり予算もかけたくないということで、玄関の段差をなくしたり、トイレや風呂までの導線を確保したり、手すりをつけたりと、マイナーチェンジといった内容です。

「親父には俺から話すから」

そう話していた義弟が入院中の義父を見舞った日の夜、弱りはてた声で電話がかかってきました。

「まいったよ、まるで聞く耳を持たないんだから...」

家に大工を入れようと思ってる、と義父に言ったとたん、病院中に響くような声で「俺が作った家に不満があるのか!」と激昂されたということでした。

そこで、義弟に請われて、日を改めて妻も含めて3人で見舞いに行くことにしました。

「俺から言うとまたキレられそうだから...」

そういう義弟の代わりに今回は妻が口火を切ることに。

「ねえ、お父さん、家に帰るの楽しみでしょ?」

「そりゃそうだ」

「でもさあ、昔の家だから、杖をついてじゃ動きにくいんじゃない?」

「そうかもな...でもまあ住み慣れた場所だ」

退院が見えているので機嫌は良さそうです。

話の流れ的には本人も不安は感じている気がしたので、妻が切り出しました。

「少しだけさあ、動きやすいように家を直したらどうかと思うんだけど...」

「ん? どういう意味だ?」

「だからさ、杖なしで動けるように手すりを付けるとか...」

そこまで聞いて義父の表情が一変しました。

「なんだと? 俺が作った家に手を入れようって言うのか?」

「いや家自体をどうこうしようって言うんじゃなくて...」

「俺の建てた家だ、勝手に釘一本打たせんぞ!」

どうやら先日の義弟との話は覚えていなかったようです。

まるで初めて聞いたかのように同じ調子で怒り始めました。

「いや、少し住みやすくするだけですよ」

慌てて妻に助け舟を出すつもりで口にしたら、火に油を注いでしまったようです。

「なんだと? 俺の家は住みにくいって言うのか?」

余計に話がこじれてしまいました。

その後も何度か「お風呂、新しくしたら気持ちいいよ」とか「壁紙をきれいにするだけですよ」などと搦め手を含めて説得にあたりましたが、未だに説得できていません。

「いっそ勝手にやっちまおうか、親父のことだから気が付かないかもしれんし...」義弟は手荒なことまで言い始めています。

日中は家で1人になる義父のことを思うと、転倒でもしてまた怪我をしてはと冷や冷やものです。

退院が近付くにつれて気は焦る一方です。

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コメント一覧

随分悠長ですね。普段からひとにお任せだしこの先も自分主体でやることはないとこんなもんなんですね。 ご自身のご自宅をリフォームしてお呼びになってはいかがですか。親に手伝ってもらった家に義父を呼ぶのは嫌かしら。

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