<この体験記を書いた人>
ペンネーム:Nagisa
性別:女
年齢:49
プロフィール:仕事に明け暮れていたらアラフィフになっていた! 初婚活にチャレンジし令和婚を果たし、現在、主婦2年目です!
3年前に、婚約者が突然亡くなりました。
その後、両親は私が独身なことをひどく心配するので、渋々婚活をはじめました。
知らない人と会うなんて危ないのではと思っていたのですが、手っ取り早く無料で使える婚活サイトを利用。
幸いすぐに良い相手が見つかり、その年には結婚しました。
夫(51歳)の収入は結構いい方だと思うのですが、あまり貯金がないようです。
そんな夫とつい比較してしまうのが、夫の前にネット婚活で出会った、ちょっとリッチな男性(当時50歳)のこと。
ネット婚活で初めてマッチングした人でした。
彼はプロフィールに「年収が数千万円以上」と書いてあったので気になって見ていたのですが、それ以外に魅力はなく忘れていました。
しかし、私が彼のプロフィールページを見たという「足跡」に気づき、彼の方から私にアプローチしてきたのです。
どうしたことか、私は最愛の人を亡くしたばかりなのに、彼と恋に落ちしてしまいます。
思えば、婚約者といっても交際していたわけではなく、長年はぐらかされていた感じで、ずっと寂しい思いをしてきました。
その反動だったのかもしれません。
数日後、彼は電話をかけてくると、仕事の面接のように質問を浴びせかけてきました。
彼は、結婚相手に仕事のパートナーを求めていたのです。
一緒に仕事をしてもらいたいから家事はできないよ、と言います。
それは学生時代からの私の夢でした。
経営者として夫婦で働き、家事は人に任せるのが理想だったのです。
この人が理想の結婚相手だと思いました。
そして初めて会った時、彼は婚活サイトでまともな人に出会ったのは初めてだと驚き、すぐに私を気に入ってくれました。
一方、私は彼のプロフィールの様々な嘘に気づきました。
まず、記載されていた身長よりも低すぎること、写真はかなり昔のものであること、そして趣味もほぼ全て嘘だったのです。
それでも、高学歴、高収入で、自分で経営する店も持っているし、一流企業の役員などをこなし、数億という資産を持っているのは間違いなさそうでした。
ですがその後、とんでもない守銭奴であることが発覚していきます。
デートで行くところはたいてい高級ホテルの無料のラウンジ。
注文はせず、座っているだけです。
飲み物は彼が持参した野菜ジュースを無理やり飲ませようとしてきます。
しまいには、市場調査の仕方を教えると言っては、何時間も東京の街を歩かされました。
性格にもかなり問題があり、街中で見かける知らない大勢の他人や、一流企業に勤務していた親を見下します。
彼は、私のことを好きになってくれましたが、パートナーをあまり大事にしない、亭主関白タイプのようでした。
そんな時、私が住んでいたアパートの持ち主が私に関心を持ち始めてしまい、その人を避けるため引っ越しを決意しました。
彼はそんな私を助けようとしてくれたのですが、だからといって自分の家に招いたり、新居を用意したりといったはっきりしたアクションは起こしてくれません。
態度もあやふやで、他にも女性がいるのではないかと、わざと疑わせるような言動をとっていました。
結局誤解だったようですが、物理的にも精神的にも居場所がなくなった私は東京を離れました。
リッチな彼とはそれっきりです。
その時はまだ彼のことは好きでしたが、自分が傷つくのを恐れ、泣く泣く次の相手を探すことにしました。
そして出会ったのが今の夫です。
夫は善良な性格で、今、本当に幸せです。
悩みはありますが、お金よりも大切なものがあるとしみじみと感じています。
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