<この体験記を書いた人>
ペンネーム:Nagisa
性別:女
年齢:49
プロフィール:仕事に明け暮れていたらアラフィフになっていた! 初婚活にチャレンジし令和婚を果たし、現在、主婦2年目です!
昨年夏にスピード婚し、2人で生活を始めるのに十分な準備期間がないまま、私は夫(51歳)の住まいに入りました。
夫は仕事が多忙だったため、家の中は物であふれており、結婚後もなかなか自分の荷物を整理してくれません。
リビングには衣装ケースが7箱も積み重ねてあり、その中はいらないものばかりとのこと。
私の衣類を未だダンボールから出し入れしている状態なので、そこを空けてほしいとお願いしてみたのですが、全部いらないからと、私に片付けさせようとしてきました。
他人の物を捨てたくないので、手伝うから一緒にやろうと言ってもだめです。
そして「なんにも協力してくれない」と言うから呆れました。
いくら忙しくても、休みの日に少しずつ片付けるくらいはできるはずです。
それなのに何もせず、その上、フリマサイトでどんどん中古ものを購入するので、余計に家が物で溢れるし、浪費も心配になりました。
ただ、夫は私が希望した断酒や禁煙を受け入れてくれています。
だから、それ以上に要求をしすぎるべきではないと分かっているのですが...。
それと同じ頃、夫が自分の更年期障害について話してくれました。
私と結婚する前、どうして趣味や関心のあったことに対する興味を失ったのか? 自分で調べてみたら、更年期に起こる症状だとわかったそうです。
それを聞いて「だらしがなかったり、面倒臭がり屋だったりする理由は更年期のせいもあるのか!」と納得。
男性にもあるとは知りませんでした。
あとで図書館で探してみると、ちゃんと男性の更年期に関する本がありました。
借りて来て読んでみると、夫はフリマサイトでの買い物でストレス発散や気分転換をしているのだろうと思い当たりました。
それなら少しは我慢しなくては...更年期は遠からず自分にも起こるかもしれないことですし、そうした時、パートナーに理解してもらえないのはきっとつらいですから。
夫への認識を改めた後、我が家である出来事がありました。
洗濯機が回らなくなってしまったのです。
出勤前に夫が気づいて教えてくれたのですが、夫は「面倒なことになったな」という顔をしています。
中には濡れたままの衣類が入っているし、このままにしておくわけにもいきません。
それに、今は夫を頼ってはいけないかなと思い、夫を送り出した後、自分でネットで調べて近所の修理屋さんに来てもらいました。
分解してみると、洗濯槽と本体の間にタオルが詰まってしまっていただけで、取り除いたら普通に動いてくれました。
ついでに洗濯機を置いていてある脱衣所の掃除をし、整理整頓したところ、ずいぶんすっきりしてきれいになりました。
そして清々しさを感じている中で、不思議なことに夫へのさまざまな不満が吹き飛んでしまったのです。
帰ってきた夫も、買い換えなければいけないと思ったよ、とホッとした様子で私の対処を喜んでいました。
この出来事がきっかけで、もしかしたら私の夫に対するイライラも、自分の更年期障害のせいかもと気づきました。
そこで、夫にばかり要求するのをやめるためにも、まず自分の物や、私が触れても問題のなさそうな場所を整理することに目を向けたのです。
全部終わるまではけっこうな時間がかかりそうなので、当分片付けのことで夫に不平を言う必要はないでしょう。
幸い、夫は勝手に家の中を片付けても文句を言いません。
それどころか、私から影響されたらしく、少しだけ整理整頓を心がけるようになったのです。
相手に改善ややる気を求める前にまずは自分から...ということを学べた一件でした。
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