<この体験記を書いた人>
ペンネーム:しらたま
性別:女
年齢:45
プロフィール:外出自粛の今だからこそ、ご無沙汰の友人にもメッセージアプリで連絡。落ち着いたら元気に再会するのが楽しみです。
私は45歳、44歳の夫と10代の娘との3人家族です。
私には幼い頃から仲のよい同い年の従姉妹がいます。
彼女も私と同じ頃に結婚し、今では一男一女の母として関西で生活しています。
そんな彼女の夫は、日本でもトップクラスの平均年収と評判の大企業に勤務しています。
平均年収は、実に2000万円。
初め聞いた時にはただ、へえすごい、いい会社に勤めてうらやましいとしか思いませんでした。
しかし彼女の夫は、実は常に仕事面での心労が絶えない様子です。
週末には休日がしっかりあるものの、平日は深夜までの勤務は当たり前。
海外への出張も頻繁にあるので、子供としばらく会えないなんていうこともザラです。
働き方改革を受けて、少しはましになったようですが、以前は残業時間が100時間を超える月も珍しくなかったようです。
仕事中心なので家のことや子供の学校関連のことはできず、全て彼女が取り仕切っています。
彼女は夫に相談はするそうですが、子供の学校行事や受験のことなども、実際の対応は全て彼女が担当。
平日は休めないから仕方ないと分かってはいても、せめて学校行事は一緒に行ければいいのにと、彼女はいつもグチを言っています。
また、夫が仕事で疲れている様子の時には、できるだけストレスを感じさせず、家で楽しく過ごせるように配慮しているそうです。
会話の内容も明るいものを選んで話すなど、かなり気を遣っているのが分かります。
もちろん、彼女が夫のために作る食事は、素材にもこだわった手作りメニュー。
深夜に夕食を食べる夫のために、消化がよく体に優しい食事を心がけています。
そんな彼女の夫ですが、実は一時期、軽いうつ病を発症していました。
仕事を休むことはありませんでしたが、帰宅すると部屋にこもる日々が半年ほども続いたとのこと。
原因ははっきりしないものの、やはり仕事のストレスが大きかったのではないかということです。
仕事が激務であることはもちろん、彼女の夫が昇進して、以前よりもより高い成果を求められる立場になったことが要因のようです。
高い給料をもらうには、それなり代償を払う必要と、大変さがあるのですね。
幸いにも彼女の夫はうつ病を克服することができたそう。
しかし、うつ病は再発のリスクもあるようなので、油断は禁物です。
そのため彼女は、夫が精神的なダメージを受けていそうな兆候が見えたら、気分転換に夫の好きなキャンプやグランピングに誘ったり、一緒に料理をしているそうです。
高収入なのはうらやましいですが、エリートであり続けることは大変なのだと、彼女を見ているとつくづく思います。
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