<この体験記を書いた人>
ペンネーム:トリコ
性別:女
年齢:47
プロフィール:自営業の夫(50歳)と大学生の息子の3人暮らし。2年前に夫の不倫が発覚。再構築か離婚かを模索中の兼業主婦です。
鉄工所を営む夫の不倫が発覚したのは2年前の夏。
夫は48歳、私は45歳でした。
車やスポーツ、音楽など多趣味な夫は人付き合いが多く、月に数回は仲間と外食し、夜遅くに帰宅することもありました。
その日も音楽仲間との飲み会に参加し、日付が変わる頃に帰ってきました。
女のカンがはたらいたのは、脱衣所に脱ぎ捨てられた夫のポロシャツを手にした時。
仲間との飲み会の後は服にお酒やタバコの臭いが染みついているのに、その日に限って無臭だったからです。
すぐさまズボンの尻ポケットに入っていた財布を確認すると、中から出てきたのはホテルの割引券。
ネットでホテル名を調べると、煌びやかな電飾が施されたお城のような建物が...紛れもなくラブホテルでした。
もちろん心中は穏やかではありません。
でも思い返せばこれまでにも夫の靴の中から長い髪の毛が出てきたり、自宅にたびたび無言電話がかかってきたりと、浮気を疑う出来事がありました。
だからこそ、これは不貞行為を暴く絶好のチャンスと考え、しばらくの間は夫を泳がせて証拠集めに徹することに。
まずは定期的に財布をチェックしました。
すると発見した時は5枚綴りだった割引券が、1枚ずつ減っていくではありませんか。
しかも、ご丁寧に割引の有効期限(直近の使用日から約1カ月)を示すスタンプまで押してあります。
日付から察するに、夫は毎週のように不倫相手と関係を持っていたようです。
結婚して20年余り。
家事、子育て、パート勤め、さらには家業の手伝いと休む間もなく働いてきた私をないがしろにして、自分だけ快楽にふけっていたとは許せません。
絶対に相手を特定して白状させてやろう! そう決心しました。
とはいえ、夫のスマートフォンはロックがかかっていて覗けません。
車の中に仕掛けたICレコーダーにも証拠らしき音声は録音されていませんでした。
そこで思い当たったのが夫の仕事用のガラケーです。
そのガラケーにはロックがかかっておらず、簡単に中を覗くことができます。
案の定、連絡先の中に「貴子(仮名)」という見知らぬ名前を発見しました。
携帯番号と一緒に登録されている固定電話の市外局番は隣市のものです。
試しに番号をネット検索したところ、運よく住所が分かりました。
さっそく現地に足を運ぶと、のどかな住宅地の一画に「佐藤(仮名)」という表札がかかった二階建ての家がありました。
念のため固定電話の番号にかけると、その家からベルの音が...。
この家の住人が夫の不倫相手という確証はありません。
でも、我が家から車で10分、問題のラブホテルからは5分とかからない距離にあることを考えると可能性は大です。
そこからは芋づる式に浮気相手の素性がわかりました。
ネット社会は怖いですね。
フルネームと住所を検索するだけで彼女のFacebookとブログがヒット。
中には個人情報が満載です。
そしてなんと相手は私と同い年の既婚者で、中学生の娘を持つ母。
ブログの内容からも仲良し親子だとわかります。
母親が不倫していると知ったら、娘さんはさぞかし悲しむことでしょう。
夫の不倫相手だからというよりも同じ母親として彼女に怒りを覚えました。
さらにFacebookの写真を閲覧していくと、彼女が夫の音楽仲間の1人と判明。
さすがに夫とのツーショット写真は投稿されていませんでしたが、大勢の仲間とともに2人の姿が映っている1枚を見つけました。
悔しいけれど、夫好みのおとなしそうな美人。
ただ、相手の目星はついても不倫の確たる証拠にはなりません。
どうやって白状させるべきか、私の悶々とした日々は続きます。
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