<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:43
プロフィール:夫と2人の子どもとの4人家族。義父母のお店を手伝いながら、義父母と半同居生活をしている主婦。
私は、自宅の1階にある義父(71歳)と義母(68歳)が営む、中華がメインのレストランで働いています。
以前は、調理は義父と義兄(47歳)、ホールを義母と私でこなしていましたが、義母が腰や膝が痛いと仕事をしなくなりました。
そのため、現在はランチタイムの10時~14時半の間、パートさん(38歳)を雇っています。
彼女は独身で、有名な某人気ダンスグループのメンバーの1人に夢中で、稼いだ殆どのお金を、その人気グループの追っかけにつぎ込んでいるようです。
今はコロナの影響でライブは配信が多いですが、以前はライブツアー期間中に全国各地へ足を運んでいました。
そのため「休みが取りやすい仕事」を数個、掛け持ちしているようです。
うちの店は14時のランチタイムが終わると、片付けをした後に皆で賄いを食べます。
彼女は追っかけをするために節約した生活を送っているらしく「1日でちゃんとしたご飯を食べられるのは、ここの賄いだけなので凄く有難いです」と言っていました。
それを聞いた義父は、余ったご飯やおかずを持たせてあげるようになり、最初のうちは彼女も感激してとても喜んでいました。
しばらく経ったある日、義父が彼女に持たせるために、賄いをわざわざ多めに作ってあげていました。
それを持たせようとしたところ、なんと「昼と夜、同じおかずだと飽きるから、今日はいりません」と彼女は言ったのです。
私は彼女の発言に驚き、思わず義父を見ると顔が引きつっていました。
さらに彼女は平然と「たまにはマスターの作った日本食とか洋食も食べてみたいですねぇ」と...。
義父の善意を踏みにじるようなことを言った彼女に腹が立ち、彼女が帰ってから義父に言いました。
「お義父さん、あの人にご飯やおかずなんてあげなくていいですよ!」
すると義兄も「そうだよ! 親父ナメられてるんだよ」と言い、以降は夕飯を渡すことをやめたのです。
義父が彼女の夕飯を作らなくなって10日程過ぎた頃、彼女は賄いを食べ終わると聞こえよがしの独り言を言うようになりました。
「あー、美味しかった! これで明日の賄いまで頑張れる!」
「今夜は野菜ジュースだけで我慢だわ」
わざと私達に聞こえるように言っているのは明らかです。
皆呆れて無視していると、今度は「夜もここで働かせてほしい」と言い出しました。
コロナの影響で、掛け持ちしていたパート先の一つから辞めて欲しいと言われたようです。
気の毒だとは思いましたが、こちらもコロナの影響で売り上げが少なくなっているので断ると、それなら時給を上げて欲しいと言い出し、さらにとんでもない要求をしてきました。
「今まで自転車で通勤していたけれど、自転車が壊れてしまって電車通勤になるから、自宅からお店までと、お店から夜に働く場所までの交通費を支給してください」
なぜ、次のパート先までの交通費をうちが出すの?
とにかく、自分が得をするための要求を、次から次へとしてくるのです。
クビにしたいのはやまやまですが、新しいパートさんがなかなか見つからないため、今辞めてもらうのも困るのが正直なところ。
だからと言って、彼女の思い通りになんてさせる気はありません。
「義父、義兄、私 VS パートさん」の攻防は続いています。
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