<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おかあ
性別:女
年齢:46
プロフィール:夫(41歳)と中2男子と小5女子の2人の子どもと暮らす、まだまだ子育て真っ最中の46歳会社員です。
私には手術で切除するには小さすぎる子宮筋腫が複数あるらしく、そのため生理の時には大量の出血と生理痛に悩まされていました。
あまりの辛さに産婦人科を受診し、36歳の時から生理痛緩和のために低用量ピルを処方され、以降、45歳を過ぎるまで服用していました。
低用量ピルを服用し始めて5年を過ぎた頃から、休薬期間中でも出血のない月があるようになり、生理痛からも完全に開放され快適な日々を送っていました。
そんなある日、ふと目にしたネットで「45歳からのピルの服用は血栓症を発症する恐れがある」と書かれているのを目にしたのです。
間もなく45歳を迎えようとしていた私は急に不安になりました。
今思えばこの時に産婦人科で相談しておけば良かったのですが、その時の私は生理の大量出血と痛みから開放され、自分の身体のことを甘く見ていたのです。
最終的に私が出した結論は「毎月の診察費やピル代ももったいないし、もうほとんど出血もなく閉経しかけているのかも知れないから大丈夫でしょ」でした。
45歳の誕生日を過ぎ、それまでに処方してもらったピルが無くなった時点で、自己判断で服用を中止してしまったのです。
そして中止してから最初の3カ月は生理もなく、これからも今までと何ら変わらず過ごせる...はずでした。
ところが寒い日に突然、顔にだけひどく汗をかくことがあり、それをきっかけに立ちくらみや、暑くもないのに急に発汗することが2週間ほど継続。
ピルをやめても生理がなかったことから「閉経による更年期症状が出始めたのかな?」と甘く見ていたのですが...。
なんとその後、朝起きるとお漏らしをしてしまったかと思うほどの出血で生理が再開したのです。
痛みが徐々に強まっていき、午前中には効き目のあった痛み止めも午後には全く効かなくなりました。
激しい吐き気もあり、立っていることもできなくなって会社を早退しましたが、タクシーでなんとか帰宅したものの、自宅のトイレで倒れてしまいました。
仕事から帰って来た夫が見つけて「生理とは違う何か悪い病気かもしれない」と、救急車を呼んでくれました。
そして、搬送先の病院で検査してもらった結果は「子宮筋腫以外に悪いところはなく、ひどい生理痛」。
処方された痛み止めでは10分おきに訪れる陣痛のような痛みは全く緩和せず、さらに注射、座薬でも治まりません。
最終的に点滴を打つほど悪化し、それから3日間は起き上がることができませんでした。
その後、かかりつけの産婦人科を再度受診して、話を聞きました。
ピルの服用による血栓症のリスクというのはさほど高いものではなく、私の場合はそれよりも月経困難症の治療の方が大事だったそうです。
そして、完全に閉経したと医師が判断するまでピルの服用を継続することになりました。
お陰様で今は元の健康な状態に戻りましたが、特に身体に関すること、薬の服用や受診については、安易に自己判断するのは禁物だと深く反省した一件でした。
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