<この体験記を書いた人>
ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:52
プロフィール:脳梗塞の夫と二人の子供と暮らす、働くお母さんです。
なかなか物が捨てられない性格の私(52)。
特に洋服関係は、よほどのことがないと処分できません。
どうしても、「まだ傷んでいない服を捨てるのはもったいない」という気持ちが強いのです。
だから、クローゼットもタンスも洋服がギュウギュウ詰め。
今までは引き出し式の衣装ケースを購入して対応していましたが、衣装ケースを置けるスペースは限られていて、さすがに限界がきてしまいました。
そこで、思い切って服の処分を決心したのです。
まずは、太ってしまって着れない服を処分しようとピックアップすることにしました。
すると、驚いたことに、全体の半分はサイズアウトして着れない服ばかり。
これは切られるだろうと袖を通すと、背中や肩がパンパンで、とても切られる状態ではありません。
「いつのまに、こんなに脂肪が...」と愕然としながら、ピックアップした服たちを眺めました。
トレーナーやジーンズなどの普段着が合わせて10着、ブラウスやスーツ類は5着。その他、傷んでいる下着類など5着、全部合わせると20着。
これを全部処分するのは、心が痛みましたが、ここでやめてしまったら元の黙阿弥です。
心を鬼にして、処分することに。
とは言っても、全部をいきなり捨てるわけではありません。
私にとってはサイズアウトした着られない服でも、他の人にとっては充分着られる服のはず。
そこで、次にしたのは、家族に声をかけることです。
我が家には、14歳の息子と20歳の娘がいますが、息子の方は成長期で既に身長が180センチを超えているため、私の服はサイズがあいません。
しかし、娘の方は私よりも小柄で、体型は標準。
さすがに私の服を外出着にはできないと思いますが、普段着にはできるはず。
内心ドキドキしながら、娘に声をかけました。
「服を整理してるんだけど、お姉ちゃん、普段着にどう?」
「えー? お母さんの服、私に着られるかなぁ?」
そう言いながらも、娘は好反応で服を見始めました。
そこから始まったのが、母と娘の洋服屋さんごっこ。
「お客様、これなんかは、とてもお似合いですが?」
私が店員さんの真似をして、お客に見立てた娘に洋服を勧めます。
「うーん、ちょっと柄が派手かなぁ」
娘の方もノリノリです。
その結果、あまり傷んでいなかったトレーナーやパーカーを数点引き取ってもらうことができました。
スーツ類は、親戚や友人に声をかけてみたのですが、空振りに終わり...。
「まだ十分着られるのに」と、かなり気が咎めましたが、残りは思い切って可燃ごみとして処分しました。
しかしおかげで、収納スペースが空いて、気分はスッキリ。
今後は、一つ購入したら一つ処分をしようと、マイルールを決めました。
気を良くした私は、次は、納戸と押し入れに手を延ばそうかと考えています。
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