<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:43
プロフィール:夫と2人の子供との4人家族。義父母のお店を手伝いながら、義父母と半同居生活をしている主婦。
現在中学1年生の息子(12歳)は、小学1年生から6年生まで地域の野球チームに所属していました。
練習、試合、合宿など親が携わることが多く、自然と親子ぐるみで仲良くなり、その中でも特に仲良しのママ友が5人います。
ママ達だけで飲みに行ったり、それぞれのパパも含め飲みに行ったり、家族みんな一緒にキャンプをしたり旅行などもしていました。
卒業後も定期的に飲み会をする予定でいましたが、コロナで飲み会は自粛となりLINEや電話での交流は続いています。
ある日、その中の1人のママAさん(40歳)から、こんなLINEが来ました。
「私さ、野球チームの皆と会えなくなってから、〇〇コーチ(42歳)のことばかり考えちゃうんだ。もしかしたら好きなのかも...。
会えなくなって気付いたっていうかね。でもさ、やっぱ個人的にLINEするのはダメだよね?」
驚きましたが、思い返すと確かにAさんとそのコーチは仲が良かったように思えます。
しかし、コーチは仲良しママ友の中の1人、Bさん(45歳)の旦那さんなのです。
「それはやめといた方がいいわよ。お互い家庭があるんだし、しかもコーチはBさんの旦那さんだよ」
「そうだよね...。子供同士だって仲良いしね...。コロナが落ち着いてまた飲み会も再開したら皆で会えるしね」
ドキドキしながら送ったメッセージに、落ち着きを取り戻した様子の返信が来てほっとしました。
しかしそれから1カ月後、今度はBさんから突然「旦那が浮気しているみたいなの」とLINEが来たのです。
詳しく聞くと、高齢の親と同居している旦那さんはコロナに敏感になっていて、数カ月間、仕事以外では全く外出もしなかったようです。
ところが、最近急に1人で出かけるようになったと言います。
「不倫の確証はないけど女の勘がね...。多分当たっていると思う」
Bさんはすっかり落ち込んでいました。
私はBさんの話を聞きながら、Bさんの旦那さんに好意を抱いていると言ってきたAさんを思い出していました。
悩んだ挙句、私はAさんをお茶に誘い、Bさんの旦那さんに連絡をしたのか確かめることに。
すると、やはりAさんはBさんの旦那さんに連絡を取り、何度か2人だけで会っていると白状したのです。
私はBさんが旦那さんの様子が変だと悩んでいることを話し、「もしもバレたら多くの人が傷つくから、2人きりで会うのはやめたほうがいい」と説得しました。
しかし、付き合い始めの楽しい時期のAさんに私の苦言は届きません。
「絶対にバレないようにするから大丈夫よ! あなたも絶対に他の人に言わないでね!」
なぜか自信満々のAさんを見ていると、Bさんの落ち込んでいる様子が目に浮かび、溜息しか出ません。
確かに私が黙っていれば事は大きくならないかもしれない...AさんとBさんの旦那さんも熱が冷めれば間違いは起こさないかもしれない...でもやっぱり胸が痛みます。
本音は仲良しグループ内で「不倫なんてやめて!」と大声で言ってやりたい!
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