<この体験記を書いた人>
ペンネーム:大家ぽん子
性別:女
年齢:64
プロフィール:閉経して数年、更年期の嵐は何だったのかと思うほど落ち着きました。
64歳主婦です。
健康番組で更年期の特集が組まれていたのを見て、私が更年期に悩まされていた時の嵐のような出来事を思い出しました。
10年ほど前、更年期と思われる症状が出始めました。
イライラしたり、落ち込んだり、いろいろな事もありましたが、私が一番つらかったのは「汗」。
更年期で体がカーっと暑くなり、わきの汗、顔の汗が噴き出してくる、という症状はよく耳にすると思います。
いわゆる、ホットフラッシュです。
上半身に汗が出るものとばかり思い込んでいましたが、私が悩まされたのは、なんと「股汗」でした。
太ももの間やお尻の間の皮膚が重なる部分から、じわりじわりと汗がにじんでくるのです。
その頃、太ったのと、なんとなく全身のボリュームが下へ下へと向かい、太ももやお尻がだらっとしてきて、隙間がなくなったのも原因かもしれません。
私の場合、緊張した時に股汗が増えるタイプだったようで参りました...。
今もはっきり覚えているのは、高速道路を使って隣の県に行った時のことです。
交通量が多く緊張して、太ももの間から汗がたらたら垂れているのを感じていました。
「ああ~嫌だなあ。また汗が出てるわ」
なんて思いながらも、目的地にたどり着きました。
そして車を降りてみると、なんとお尻を中心にじわーっと汗のシミが...。
ベージュのズボンをはいていたのでしみが目立って、恥ずかしくて恥ずかしくてたまりませんでした。
しみの位置もお尻なので「あの人漏らしたんじゃない?」と思われるんじゃないかと気が気ではなく、ずっとソワソワして過ごしました。
その時は上着を腰に巻いてやり過ごしましたのですが、上着を巻いたせいで余計暑くなる悪循環...。
帰宅した時にはどっと疲れて寝込んでしまいました。
そのあとも、初めての人と会う時には股汗、長距離ドライブでもやっぱり股汗、行事でも股汗と、股汗に悩まされる数年間を過ごしました。
病院でもらった薬は、イライラやほてりなどの他の症状にはなんとなく効いたのですが、股汗にはあまり効果を実感できず...。
その時期は通気性のいいスカートや、汗の色の目立ちにくい黒や紺の濃い色の服を着てやりすごしました。
ショーツも綿やクール素材で一分丈の、少し太ももにかかるものに変えたら、多少汗を吸ってくれて良かったです。
更年期、自分が当事者になるまで「汗なんて拭けばいいでしょうし、困らないわ~」などと呑気にと思っていましたが、実際にその身になると本当につらかったです。
テレビでもよく汗っかきをいじられるタレントさんや、汗じみをネタにされるアナウンサーさんがいますよね。
あんな思いをした数年間を思い出すと「やめてあげて! 汗の悩みって本当につらいんだから!」といたたまれない気持ちになります。
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