<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地に住む自営業の独身女性。
7年前から付き合っている3歳年上のパートナーがいます。
彼が最近、家庭菜園にハマっているのですが、私にも同じ趣味を求めるのでモヤモヤしています。
彼が借りているアパートのオーナーさんは、アパートの近くに畑を持っています。
その畑が彼の通勤途中にあり、作業をしているオーナーさんに話しかけたのがきっかけで仲良くなったそうです。
そのオーナーさんが、いろいろと聞いてくる彼に「やってみる?」と畑の一角を貸してくれることになりました。
こうして、都会育ちで土をいじった事のない彼は張り切って畑を始める事になったのです。
畑を借りた日に彼から電話で話を聞きましたが、どうせ上手くいかずに直ぐ飽きるだろうと思っていました。
ところが、師匠が身近にいるせいか飽きる様子もなく、それどころかどんどん夢中になっていきます。
日々の話の中心は畑のこと。
夏を迎える頃には、定番のきゅうりとナスの苗を植えたなんていう話ばかりになりました。
うちでも母が家庭菜園をしています。
聞きかじった情報をもとに話を合わせていました。
それを「知っている=興味がある」と受け取ったらしく、何かと呼び出されては手伝いをするようになりました。
うちの手伝いも出来ないのに、どうして他所の手伝いしなきゃならないんだろう?
頭の片隅でそんなことを思いつつも、断れずについ手伝いに行ってしまう私。
そんな態度がいけなかったのかもしれません。
興味があるだけでなく、畑仕事が好きでやっていると誤解されたようです。
水をやる量や収穫のタイミングが分からないので聞くのですが、同じ事を繰り返して聞くと嫌な顔をされるようになりました。
夏の収穫が終わって次の準備をしている時も、肥料を混ぜる割合や土のならし方で何度もダメ出しされてしまいました。
実は全く興味もなければ、土をいじるのは嫌い。
ちょっとウンザリなのですが、彼が次に何を植えるかなど色々と相談してくれるので、手を引くタイミングが掴めません。
それでも、「土いじりは苦手で」「私には向いてないよね」と言ってみますが、興味がない事が伝わりません。
逆に「大丈夫、慣れてくれば上手くできるようになるよ」と励まされて撃沈気分で帰宅するのが常です。
しかも彼は私専用の道具も用意しようとしていて、今さらズバリと言って彼を傷つけるのも気が引けます。
でも、このままでは冬の寒い日でも休日は畑仕事になるのは明らか。
寒さが苦手な私は、想像するだけでもぞっとして、どうしたものかと憂鬱になっています。
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