小学3年生で30万円貯金してたじゃない...倹約家だった幼なじみが「悪質なサークル」に入会してしまい...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:トト子
性別:女
年齢:56
プロフィール:関東の出身ですが粉物が大好き。お好み焼きやタコ抜きのたこ焼きをよく食べています。

小学3年生で30万円貯金してたじゃない...倹約家だった幼なじみが「悪質なサークル」に入会してしまい... 41.jpg

私には3人の幼なじみがいます。

みんな同じ小中学校に通い、週末には私の家でどうでもいい話で盛り上がり、楽しんでいたものでした。

その中のSさんは倹約家で、お年玉もお小遣いも一切使わず、全て貯金していました。

そのため、小学3年生の頃には貯金が30万円、高校を卒業して就職する頃には数百万円貯まっていたようです。

ですが20代半ば、Sさんが占いサークルに入り、そこにお金を遣ったという情報が飛び込んできました。

お金が大好きで銀行に就職し、自分のお金でお菓子すら買ったことのないSさんがお金を使うなんて、本当に驚きました。

そして、その噂の1カ月後、Sさんから電話がかかってきました。

それは占いサークルのお誘いだったのです。

毎月の会費は2千円で、占い関連商品が非常に高額でした。

Sさんは30万円もする商品を購入したそうです。

「始めは1万円のセットを買うだけでいいのよ」

そう勧めてくる彼女。

「Sちゃん、はっきり言うけど騙されてるよ」

私はそう言ったのですが、暗示にかけられたSさんは動じません。

「これは私が欲しくて、私の意思で買った物なの」

そして、めまいがするようなことを言い放ちました。

「私はこのサークルに入って本当に幸せなの。トト子も入ったら幸せになれると思うよ」

この言葉にまともに答えたら話が終わらないと思った私は、「私は幸せだし、必要ない」と言いました。

恐らく、マニュアルがあるのでしょうね。

「もっと自分を高めたいと思わないの?」

などと言ってきました。

しかし、私も買わないと決めているので動じません。

「私、向上心なんて無いから」

そう言い切ると、Sさんは急にタジタジし始め、何とか私の言葉をひっくり返そうと必死になったのです。

そこで私は反撃に出ました。

「なんで自分を高めないといけないの。ゴロゴロ過ごすのが楽しいと思っているのに、それは悪い事なの」

問い詰めると、Sさんは返す言葉が見つからない様子で、やっと諦めてくれました。

幼なじみなのだから、私に向上心が有るかどうかなんて分かるはずなのに。

私のことも見えなくなっていたのでしょう。

その後、Sさんの事でモヤモヤしていた私は、思いついて、久しぶりに幼なじみ3人で集まることにしました。

もう一人の友人とともに、何とかSさんにサークルを辞めさせたかったのです。

でも...。

いろいろやってみましたが、彼女にかかった暗示を解く事は難しく、私ともう一人の友人は目を覚ますまで待つしかないという結論に達しました。

それから3年くらい経った頃だと思いますが、Sさんは自分の意思でそのサークルを辞めることになりました。

貯金について聞くと「それは聞かないで」と、口に出すのも嫌なくらい使ってしまったようです。

当時、開運を匂わす印鑑や壺を売る悪徳商法が問題になっていたのですが、彼女もその犠牲者の一人でした。

本人は「自分の意思で買った」と言っていましたが、そうは思えません。

しかし、堅実だった彼女の心の隙に入り込む、言葉巧みな勧誘があったのは間違いないようです。

当時のことを恥じているのか、Sさんはなぜ入会したのか、そしてなぜ辞めることになったのか、詳細を教えてはくれません。

まわりにいた私たちの方が、未だにモヤモヤしています。

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