<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地に住む51歳独身女性。
3年前に突然、病気で旦那さんを亡くした幼馴染みの友人の話です。
驚きはもちろん、旦那さんと仲の良かった彼女を心配しながら告別式に参列しました。
ところが、最後のお見送りの時です。
私の前に来た彼女は「これからは遊べるね!」と笑って言ったのです。
同い年で子供の頃から仲が良く、近所に住んでいる私だからこそ出た言葉なのでしょうが、ドキッとして一瞬返事に詰まりました。
周りの視線を気にしつつ、「そうね、これからたくさん遊ぼうね」と答えたものの、私の心配が吹っ飛ぶほどの「予想外の言葉」に、かえって暗い気持ちになりました...。
その後、しばらくして彼女から電話が。
電話口の彼女の声は、思ったよりは明るくホッとしたことを覚えています。
ですが最近は、ちょっと困ったことになってきました。
彼女は私の環境を「羨ましい」と言っては、突っかかってくるようになったのです。
私は結婚はしたことがありますが、現在は子供も配偶者もいないシングルで、しかも両親と同居しています。
一方、彼女には2人の子供がいて、亡き旦那さんの実家とのお付き合いもあります。
旦那さんの実家では「あなたの看病が悪かったからあっけなく亡くなった」と嫌味を言われるそうで、大変だなぁと思います。
そんな気持ちもあり「気楽でいいよね」などと羨ましがられても「ごもっとも」と聞き流してきました。
しかし、彼女の言う事はどんどんエスカレートしていきます。
「(配偶者と)別れちゃえば相手方とは縁が切れるからいいけど、死なれると縁が切れないんだよねぇ」
「家事だって、みけは何もしなくていいんだもん、楽だよね」
などなど。
愚痴を聞いてくれたり、相談したりする人がいなくなったストレスを私にぶつけているのだとは分かっています。
ですが、いちいち引き合いに出されて嫌味を言われると、相槌を打ちながらも溜息が出てくるようになりました。
それでも意見も言わず聞いていましたが、とうとう先日許せないことを言われたのです。
「子供もいなくてさぁ、苦労ないよねぇ...最高じゃん」
確かに、彼女の苦労はわかりませんし、似たような苦労がなくて良かったと思う事もあります。
それでも私の気持ちも考えず「苦労はないでしょ?」と言い切られると、さすがに反論しそうになりました。
「言いたいだけなんだよ」と何とか自分に言い聞かせてぐっと我慢したのですが、少し限界も感じました。
今の彼女に諭すような事やキツイ言い方はしたくないのですが、近い将来、我慢できなくなる予感がしてモヤモヤしています。
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