<この体験記を書いた人>
ペンネーム:梅の実
性別:女
年齢:49
プロフィール:人生で経験したことはすべていい勉強、と思いたいけどまだまだそこまで出来た人間にはなれていません。
人生50年目の私、仕事やプライベートでの苦い経験は幾つもあります。
その中でも、元夫(現在54歳)との結婚生活は特に苦い思い出です。
それは6年前、同郷のよしみで付き合っていた元夫と結婚することになり、九州の故郷で結納をすませて新幹線で東京へ戻る途中のことでした。
元夫は農家の長男、あちらの両親の強い希望で昔ながらの豪華な結納式を行い、親戚の方々へのご挨拶でぐったりしていたところに、「実は借金があるんだよね」と突然告白をしてきたのです。
驚いて聞けば、パチンコや競馬が趣味の範疇を超え、負けてもやめられずにつくった借金だそうです。
営業成績もよく収入もよかったはずなのに、借金??
結婚を見据えて付き合っていた間もずっと内緒にされていたこと、そして結納を終えたこのタイミングで告白されたということに大ショック。
ですが、平謝りで親にちゃんと話すと言っていること、その時は私も会社員として働き収入もあったので、怒りつつも生活はまあ何とかなるしと思っていました。
後日お義母さんに借金を告白したところ、お義父さんには言わずに借金を肩代わりして、結婚式や披露宴のお金も用意してもらったと聞きました。
それもどうなのかなあ、とは思ったのですが、とりあえずこのまま結婚するんだと結婚して、いつしかそのことは忘れていました。
ところがわずか半年後、実はまだ借金があると告白されたのです。
実はお義母さんに借金を告白した時、実際の額より少なく話したそうで、結婚後も返済し続けていたと。
そしてまたギャンブルで借金の額が増えてしまったと...。
更には、その借金の返済に自分のお給料の殆どを回すと、勝手に決めた後での告白でした。
私のお給料で生活費全部賄うってことなのに、私になんの相談もなく返済計画を決めたことへの怒り、怒られるのが嫌で借金額を少なく話していたことへの怒り。
もう我慢ができませんでした。
「前回お義母さんに叱られたはずなのに、今回も最終手段でまたお義母さんにどうにかしてもらうつもりなの!?」
そう怒鳴ったら、私の収入でなんとかしてほしいけれど、難しかったらまたお義母さんに相談する、なんてことを言いだします。
半年間の楽しかった新婚生活のことは、瞬時にどこかへ消えて行ってしまいました。
二度あることは三度ある...そう思った私は今度は自分の両親にも報告。
父親が激怒してあちらの実家に離婚させると言うと言い出したので、その前にお義母さんに正直に話すよう元夫を説得しました。
すると、お義母さんが借金は肩代わりするから、離婚はしないでと言ってきたのです。
ですが私はもう元夫を信用できなくなっていましたし、お義母さん甘すぎるなとがっかりしたので、離婚をしようと言いました。
ところが世間への体裁があるので、結婚して一年経つまでは(つまりあと半年は)離婚しないと言うではありませんか!
うちの父親はさらに激怒、もう離婚は決定的でした。
ですがやはりあと半年は離婚しないと言い続けるので、とりあえず急いで別居。
半年後には捺印した離婚届が送られてきたので離婚しました。
そして3年経ったあと、同郷の共通の友人から、元夫は離婚後しばらくしたのち家業を継ぐ準備のため、退職して実家に戻ったと聞きました。
ただ、その後もギャンブル好きは変わらずだそうで、とても残念です。
一生直らないんだろうなと思いました。
とはいえ元夫のおかげでお金と隠し事をする人に対する考え方がシビアになりました。
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