<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さくらみちこ
性別:女
年齢:53
プロフィール:頑張っている娘の姿に元気をもらっています。
我が家の娘は27歳。
離婚後、2人の子ども(現在9歳、6歳)と共に我が家で生活しています。
そんな中、仕事を頑張っていた娘に光明が。
努力が認められたようで会社でのポジションに変化があったのです。
しかし、ポジションアップと共に忙しくなるのは世の常なのでしょう。
このころから、遠い現場での後輩指導、出張や勉強会への参加、本社での打ち合わせなど、どんどん新しい仕事をこなすように。
それはとても多忙な日々で、当然家へ帰る時間がとても遅くなり、プライベートな時間がグッと少なくなりました。
それでも、家庭内での自分の役割をなんとかこなそうと、娘は踏ん張っていました。
その結果、元々のおっとりした性格が、いつしかテキパキした感じに変わったのです。
それと同時に、いつも怒ってばかりの「不機嫌なママ」になってしまいました。
そうなると、娘のいる時間は家の中全体がとってもギスギスした雰囲気に変わります。
このままだと、娘も、孫たちも、私たち夫婦にとっても、良いことなんて一つもありません。
そこで、まずは娘と話し合ってみたところ、苦しい本音を打ち明けてくれました。
「家のことも仕事もちゃんとやろうと思っている。でも、そう思うとちょっとした事でイライラしてしまう。それに、今は慣れない仕事がどんどん増えて、その事への責任を感じているから正直とてもつらい」
つまり、家庭、育児、仕事の両立がプレッシャーとなり、娘を苛立たせていたのです。
分かります、コレ。私にも経験がありますので。
この状況は娘の努力だけではどうにもなりません。
ならば、ここは私達が助ける意外の選択肢はないと思い、家族で助け合うことに。
まず、家庭内のルールを作りました。
・平日の家事・家の用事は基本ばあばがする(在宅ワーカーなので)。
・じいじと孫達はばあばをサポートする。
・娘は子ども達と楽しい時間を過ごす。
・娘は休日、ばあばと一緒に家の事を頑張る。
こう決めて、全員で実行してみました。
すると、最初は私がまぁ大変。
5人分の家事を一手に引き受けるのは楽なことではありません。
仕事だってありますので、正直しんどいです。
ということで、すかさず夫(58歳)や孫にサポートの要請をしたところ、夫は快く引き受けてくれましたので問題なし。
孫たちはぶーぶー言っていましたが、おやつ、一緒に遊ぶ、時にはお小遣いで気持ちを持ち上げてみたところ、張り切って家事に参加してくれるように。
次第に夫も孫達もどんどん家事スキルを向上させ、「お風呂洗って~」「タオルたたんで~」「ご飯炊いといて~」などの一声でササッと動けるようになりました。
そんな日々は意外とラクで楽しくて、ついついその時の様子を娘に話して聞かせていました。
すると、娘も感化されたようです。
スキマ時間を有効に使って家事をこなすようになりました。
そんな生活が始まって半年くらいが過ぎた頃、娘は「ほぼ以前のママ」と言える状態に戻っていました。
とはいえ、今でも時々イライラを爆発させていますが...。
それでも、これは可愛いもので、「人間だから仕方ない」と割り切れるレベルです。
こんな風にして、我が家のピンチは何とか凌ぐことができました。
娘はまだまだ若いので、これからも何かと変化を迎える事でしょう。
その時は、また今回みたいに家族みんなで力を併せて乗り切りたいと思います。
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