<この体験記を書いた人>
ペンネーム:親猫
性別:女
年齢:55
プロフィール:夫と二人暮らし。一人息子は就職して遠方に住んでいます。
遠くに住んでいる妹の末っ子の男の子が大学生になりました。
ちょうど大学の近くに私の実家があるため、そこに住んで大学に通うことになりました。
滅多に会えなかった甥っ子が暮らす、ということで、私も両親も大喜び。
特に私の母は「甥っ子と一緒に住める」ことが本当に嬉しかったようです。
甥っ子は孫の中では一番年下。
さらに出来が良くて賢い大学へ通うということで...可愛くて仕方ない、という様子の母。
甥っ子をチヤホヤしてはかいがいしく世話を焼いています。
私も始めは久しぶりに再会できた甥っ子が可愛いく、わざわざ実家に会いに行ったり、周辺を案内したり、観光に連れて行ったりしていました。
ですが...これまで皆から可愛がられてきたからでしょうか、甥っ子は「みんなに可愛がられて当たり前」という態度。
徐々に「ん...?」と呆れるようになってきました。
でも、母はそんなことお構いなしです。
私の家から実家までは近いので、母からよく呼び出しがかかるのですが、甥っ子がうちに来てからの「母の用件」は以下の通り。
「甥っ子にお小遣いをあげて」
「レジャー施設に連れて行ってあげて」
「あのレストランに連れて行ってあげて」
「服を買ってあげて」
「そっちの家でご飯食べさせてあげて」
...こんな事ばかりなのです。
甥っ子も叔母と出かけるよりお友達と遊ぶ方がいいだろう、と思ったのですが、やはり私と出かけるとお金を出してもらえるからなのか、素直についてきて...そしていつも当たり前のような顔をしています。
甥っ子に「アルバイトしないの?」と聞いても「勉強で忙しいし、おばあちゃんがお小遣いくれてるしね」と屈託のない笑顔で明るく答えます。
私の息子の子供時代は...こんなに可愛がられていたかなぁ、とモヤモヤします!
私の両親はもともと厳格で、私も妹も子供時代は厳しく育てられてきました。
今は社会人となった私の息子にも割と厳しかったのですが、高齢になると...甘くなるものですね。
「あまり甘やかすと教育上良くないよ、ましてやお金を頻繁にあげるなんて」
母に忠告しても...
「しっかり勉強に取り組めるようにストレスためない環境つくってあげてるだけ」
嬉しそうにそう言ってきます。
さらには...
「あんたはもう子供が巣立っているんだから、ヒマでしょ。甥っ子に良くしてあげて」
態度を改めるどころか、「もっとよくしてやって」と強要される始末。
もう甥っ子の世話が生きがいとなっているようです。
高齢の母も父も嬉しそうで生活に張り合いが出ていますし、甥っ子も呑気に幸せそうなので、これで良いのでしょう。
でも...私は巻き込まないで!
モヤモヤした日々を今も過ごしています。
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