<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おだまき
性別:女
年齢:43
プロフィール:幼少期に実の両親を失い、叔父夫妻の養女として育てられました。血のつながりのない母(叔父の妻)に感謝しています。
久しぶりに会った母(70歳)と外食しました。
訪れた店で母の知人女性Aさん(70歳頃)とバッタリお会いしました。
Aさんと挨拶を交わしてお別れした後、母はAさんとのエピソードを私に話し始めました。
15年前、姉夫婦(当時30歳)の子(当時5歳)が保育園に通っていた頃の話です。
姉夫婦は実家の近くに住んでいて、2人とも勤務時間が不規則な仕事をしています。
そんな姉夫婦の代わりに、母(当時55歳)が姉夫婦の子の送迎をよくしていたそうです。
見栄っ張りの母は、毎日違う服装で保育園に行かないと恥ずかしいと感じていたとか。
そこで、洋服をたくさん持っていそうな友人Aさんを訪ねて、頻繁に洋服を借りていたとのことです。
着の身着のまま、早く孫を迎えに行ってあげようと駆けつけるおばあちゃんだったら好感が持てます。
しかし、誰の目を気にしているのかわからないけれど、着飾って迎えに行くおばあちゃんなんて抵抗があるな...と思いました。
それに、いつも同じような服装をしていることよりも、他人に洋服を借りることの方がよっぽど恥ずかしいことだと感じたので、母の「妙な行動力」にびっくりしてしまいました。
借りた服はクリーニングしてから返したのだろうかとか、お礼をちゃんとしたのだろうかとか、そういうことが気になりました。
しかし、この話題に興味があると思われたくないので、余計なことは言わずに聞いていました。
Aさんも最初は洋服を快く貸してくださったそうです。
しかし、いつも違う服を求める母のために、常に洋服を新調しなければと思ったのか、母にお金を貸して欲しいと頼むようになったとのこと。
「お金を借りようとする人とは付き合いたくないから、それ以来疎遠になっちゃった。信用できない」
Aさんが常識外れのように語る母。
でも...Aさんにしてみれば、ちゃっかりと洋服を貸りに来る母の方が鬱陶しくて、今後付き合いたくないからお金の話を出したのかもしれないな、と感じました。
自分で必要な洋服を買わない母のお金への執着を、Aさんは見破っていたのではないでしょうか。
母は、私にAさんのことを「要注意人物」のように紹介しましたが、むしろ母に賛同できる部分は一つもない話で、正直...母の人格を疑ってしまいました。
そもそも、私が初めて出会ったAさんの紹介として、友情を壊した金品の貸し借りの話を聞かされて不快でした。
母は、常に自分を正しいと思っています。
ですので、注意したり違和感を伝えたりしても、都合よく解釈されてしまうので、ギョッとするような話をされても私はただ黙って聞くだけにしています...。
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