このままじゃいけない...。1匹の愛犬が死に、憔悴する60代の母に「遺された2匹」が思い出させてくれたこと

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:maya
性別:女
年齢:35
プロフィール:自転車に乗れるようになった娘と自転車で散歩するのが日課です。

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結婚するまで実家で暮らしていた私と姉。

結婚を機に私たちが家を出て、父親は早期退職をして週4回のアルバイトを、母親はパートをして、今までよりも時間に余裕のある暮らしをしています。

私が実家にいた時から実家ではコーギーを飼っていました。

両親は60代ですが、体を動かすことが好きで犬の散歩を楽しんでいました。

ある日、知り合いから保護犬の話を聞いた両親。

犬好きな両親は殺処分撲滅のボランティアにも参加したこともあり、そして自分たちの自由な時間が増えたことから1匹の犬を引き取ったんです。

そして翌年にはもう1匹の保護犬を迎え入れ、計3匹の犬が仲良く実家で暮らすことになりました。

犬たちの相性も良かったのか、喧嘩もせずに一緒に寝たりしているそうで、両親も大変とは言っていましたが、その分癒されていると嬉しそうでした。

そんな中、長年実家にいたコーギーが老衰で死んでしまったんです。

年々弱っていく姿は私も見ていたので、お別れが近いことはみんな分かってはいたものの、やはりその時が来ると悲しいですよね。

離れて暮らしていた私も悲しいのだから、両親の悲しみは相当なものだったようです。

愛犬の死は父から連絡を受けたのですが、横にいた母は声も出ないほど憔悴していたそうです。

その後私はたまに電話をしたり、実家の近くに住んでいる姉は顔を出しに行ったりしていました。

父は寂しい気持ちはまだ消えないようですが、これまでの日常に戻っています。

しかし母はまだ愛犬の死を引きずっていました。

仕事にも行けず、長年勤めていたことと職場の理解があり休職させてもらったそうです。

母の落ち込みように父も困り、私たちに連絡が来ました。

母は、今いる2匹の犬たちとのいつか来る別れも想像してしまっているんだとか。

仕方ないじゃないと思う気持ちもありましたが、母の犬への愛情に共感するところもあり、何も言えませんでした。

そんな中でも母は一緒に暮らしている2匹の犬たちの世話は欠かしていません。

散歩は父の担当ですが、家の中でのお世話は母がしていました。

犬たちも1匹がいなくなってしまったことに気付いているようで、死んでしまった犬を探したり、気に入っていたタオルの匂いをかいでゴロゴロしたり...そんな姿もまた母には辛かったようです。

しかしそんな犬たちにも変化が。

これまで2匹は「待て」が苦手で、散歩に行くとなると玄関で大暴れしていて、コーギーだけが定位置で大人しく座って待っていました。

ある日父が「散歩行くか」というと、2匹がコーギーの定位置で座って待っていたそうなんです。

母に話すと、母も2匹が自分に寄り添ってくれているのが伝わっているのを感じ、このままではいけない、今いるこの子たちを全力で可愛がってあげなくちゃ! と思ったんだとか。

それから徐々にですが、母も元気になってきました。

父の散歩にも同行して、今では休日は2人と2匹で楽しく過ごしているそうです。

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