姑の趣味全開!勝手に注文された新居用のシャンデリア。そんなもん支払えるか!/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。

今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。

前回の記事:はぁぁ? 夫よ、どうやって払う気なん⁉ 家のローンあるのに、ゴルフセットに...新車やと⁉

姑の趣味全開!勝手に注文された新居用のシャンデリア。そんなもん支払えるか!/かづ pixta_20817147_S.jpg

スポーツクラブ入会に新車やゴルフのフルセットを買った夫は、私から「収入が楽しみやな!」と言われたせいか毎晩帰りが11時半を過ぎる様になった。

家事も子育ても一人だけれど、それでも夫は今まで何も手伝ってくれなかったので、帰りが遅くなればなるほど自分の時間を自由に使えて好都合だった。

家事を済ませて子供を寝かしつければ後は夫が帰宅するまで内職に没頭できた。

以前の住まいの頃から始めていた婦人用パンプスの靴底のゴム糊貼りや、クリスマスツリーのオーナメント作りに組み紐や貝パールを加工してのアクセサリー作りなど、家で出来て集配して貰える内職を手当たり次第働いた。

マンションに引っ越してから2ヶ月が経とうとした頃、ある日突然電気屋ですと2人の作業員が大荷物を持って家に来た。

もちろんそんな注文などしていない。

電気屋が言うにはこうだ。

「奥様にご注文頂きましてこちらにお届けして設置する様に言われまして」

奥様??

その電気屋の名前に聞き覚えがあったのでハッと気が付いた。

姑御用達の電気店だった。

当時は今の様に大型電気店がどこにでもある様な訳ではなく、姑は長年決まった電気屋をご贔屓にしていた。

それこそトイレや洗面所の電球が1個切れた程度の事でもこの電気屋を呼んで交換して貰っていた。

当然配達料や取り付けの作業代も含めるので、電球1個の交換でも数千円の支払いだったが姑にしてみれば業者を自宅まで呼びつける事がステータスの様に感じていた。

電「では取り付けさせて頂きますね~」

と言って電気屋が家の中に入ろうとする。

私はあわてて聞いた。

「ま、待ってください!何も聞いてないんですけど!それなんですか!?」

電気屋が言うには、「息子がマンションを買って引っ越して来たが以前の住人が置いて行った照明器具をそのまま使っている。せっかくのマンション購入にケチが付くので照明器具を新調したいから設置に行ってくれ」と言う姑からの依頼だったらしい。

私は真っ先に聞いた。

「その支払いは??」

電気屋は当然の様にこう言った。

電「こちらで貰うように聞いてます。後日店の方に来て頂いてカード払いをして頂いてもかまいません」

私「いくらなんですか?」

電「13万円です」

13万!!とんでもない!!

私「13万円ですか!?いやいや、困ります!そんなお金ありません!」

電「え...でも奥様から...」

無いものは無い。

電「奥様から同じ物をと注文だったんですが...」

私「聞いてません...」

一言で照明器具とは言っても、玄関照明にリビングのシャンデリアと室内灯に、廊下の小さめだがこちらも姑宅と同じシャンデリアだった。

電気屋はとりあえずここまで来ているので、このまま帰れないから確認してくれと言う。

姑に電話をした。

姑「あ、○○電気来た?」

私「お義母さん、これ聞いてませんでしたが...」

姑「あんたなぁ!せっかくマンション買ったのに前の人が置いてった照明使うなんてそんな貧乏くさい事せんとってよ!恥ずかしい!」

私「いやでも十分まだ使えますし...」

姑「使える使えんって話しや無いねん!せっかくマンション買っても前の人が置いてったのをそのまま使うなんてやめて!うちのと同じのを注文して取り寄せて貰ったんやから」

私「でも、13万円なんて支払えません!」

姑「なに言うてんねんな!そんなもんなんとかして払うのが嫁の仕事やろ!やりくりして支払うのがあんたの仕事やろうが!」

私「でも13万円なんて本当に支払えませんから!」

姑「あんた!私に恥かかす気か!!姑が注文したもんを嫁が断わるやなんて何様のつもりや!!」

私「それでも払えんもんは払えんのです!」

姑は怒鳴り声をあげていたが私は電話を切った。

その一部始終を聞いていた電気屋は何かを察した様で持って来た照明器具たちを開封する事無く持って帰って行った。

30分もしないうちにおそらく電気店から連絡が入ったのだろう、姑から怒鳴り声で電話があった。

(当時の電話はナンバーディスプレーなど付いていなかった)

姑「あんたが気が付かんやろうからこっちが気を利かせて注文したったのにそれを断るやなんてよくも恥かかせてくれたな!今から謝りに来い!!すぐ来い!!」

姑は怒鳴り散らして電話を切った。

なぜ謝らなければいけないのか。

こっちに聞きもせずに勝手に注文しといて、支払いをしてくれるのならいざ知らず、今の息子の家計がどの程度か知らない筈はないのに。

私は謝りに行かなかった。

謝る必要は無いと思ったからだ。

電話が何度も鳴っていたが私は出なかった。

その夜夫が帰って来て一部始終を話したが驚く事も無く「ふ~ん」と空返事だった。

私はこんな事をされたら困ると夫に訴えたが、恐らく夫は姑から電話で聞かされていたらしく夫からの応えはこうだった。

「でも断わったんやろ?買わんかったんやろ?そやったらそれでええやん。済んだ話やん。かづが仕事頑張れって言うから頑張って来たやん!疲れて帰って来てそんな話聞かさんとってくれ!

家の事は全部かづの仕事やろ!かづが断わりたかったら断わればええし好きにしたらええやん!僕が頼んだ訳でもないし!僕は関係無いやん!」

夫はテレビをつけて夕食を食べだした。

続く

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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