<この体験記を書いた人>
ペンネーム:むらまゆ
性別:女
年齢:44
プロフィール:専業主婦。子供は今年17歳になります。今回は母の離婚後の男関係について私自身がモヤモヤした話です。
母が再婚した時、私は17歳になったばかりの高校2年生、母は40歳、父は38歳でした。
母はとにかく昔から非常にモテる人でした。
なにしろ、母は40代までナンパやスカウトをよくされていた程の「美人」だったのです。
私はあまり母と似ていないので、若い頃に母と2人で歩いていても、親子ではなく「年の離れた友人」のように見られ、何とも言えず寂しい思いをした覚えがあります。
そんな母と、つい最近、電話で「昔の話」になりました。
30年前の「バブルの真っ最中」は、母は旅行やブランド物のプレゼントなど、色々な男性から、色々な事をしてもらったと、楽しそうに話をしていました。
でも、その時私が思い出したのは、当時中学生だった私が1人ぼっちで寂しくしている中でたまたま見つけた「母と知らない男性とのツーショット写真」のことでした。
写真の日付は、母から「社員旅行に行ってくるから、1人でよろしくね」と言われた日でした。
社員旅行にしてはお洒落をして出かけた母。
そして、写真の男性との距離がはとても近く、私に見せたことのないような「最高級の笑顔」をしています。
私は母に嘘をつかれた事にショックを受けましたが、さらに愕然としたのは、その写真について私が母に聞いた時に言われた言葉です。
「私はあなたの母である前に女なの。不倫でもないのに男を作るのは不満? 何か悪い事をした?」
中学生だった私は、何も言えませんでした。
その後、母からは、その男性から「あなたと結婚したいけど子供は引き取れない」と言われた事で口論になり別れたと聞きました。
母はその人が好きだったのでしょう。
私はことある度に「お前の所為で別れたから責任とれ」と言われ続けました。
その後、私が15歳の時に、母は今の父と出会いました。
母は再婚したがっていたし、父は私を引き取る事を拒否はしませんでした。
ですが、私は以前の嫌な記憶があったため、条件として「私が高校卒業まで再婚は待ってほしい」とお願いしました。
最初は分かってくれたと思っていましたが、母は待てず、2年後に私の考えを無視して再婚を決めてしまいました。
そして...母からはまた同じような事を言われました。
「私はあなたの母である前に女なの、女の幸せを掴んじゃ駄目なのか。私は一人ぼっちの老後を送れと言うのか」
もう何も感情は浮かびませんでした。
高校生の私は、感情をぶつけ合うよりその場をうまく立ち回る事しか考えられなくなっていました。
しかし母には育ててもらった恩もあります。
父との出会いには感謝しています。
結婚記念日と誕生日には薔薇の花束をもらう事を、楽しそうに母が毎年話してくれるのを私も嬉しく思います。
ですが、当時の母の年齢を超えた今でも、母に言われた事を私は全く理解できません。
今後も母に聞くつもりはないし、父の前では聞く事はできません。
いつか理解できる日が来るのか、それも分からないのです。
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