<この体験記を書いた人>
ペンネーム:大家ぽん子
性別:女
年齢:64
プロフィール:この間行った歯医者の雰囲気が明るくカフェのようで驚きました。
64歳の主婦です。
長年の習慣が思いがけない結果になった話をします。
昨年の秋ごろ、ご飯を食べていたら「ガリっ!」と嫌な音がしました。
恐る恐る取り出してみると白いかけらが...前歯が大きくかけてしまいました。
どうやら固くなったお米が紛れ込んでいて、それを思いっきり噛んでしまったようでした。
目立つ場所なので一刻も早く治そうと歯医者に予約を入れました。
欠け方が絶妙な位置で間抜けな顔になっていたらしく、夫まで私の顔を見てニヤニヤ。
それにもまたちょっと腹が立ちました。
歯医者の予約の日になり、欠けた部分を埋めてもらい「これで終わり!」とほっとしていたところ、歯科衛生士さんから思わぬことを言われました。
「寝ている時に歯ぎしりをしていませんか?」
そんなことは夫にも言われたことはありませんでした。
「ここの噛み合わせを見てください」
言われてみれば、尖っているはずの歯が平らにすり減っていましたし、変な形で上の歯と下の歯が噛み合っていました。
「もともと目に見えない細かなひびが入っているので、お米でも欠けてしまうんですよ」
どうやら、私には寝ているときに歯を食いしばる癖があったらしいのです。
意識してみると、朝起きたときあごの周りがつかれていました。
ときどき奥歯の歯茎が腫れてしまうのも、歯磨きがゆき届かないからかと思っていましたが、かみしめることで歯茎が炎症を起こしている場合があると教えられました。
肩こりがひどかったのも、どうやら歯ぎしりが原因の一つだったようです。
歯ぎしりはあごに100㎏近くの力がかかることもあるそうで、歯が欠けるのも、歯以外のところに影響が出ることも納得してしまいました。
このまま放っておくと歯がボロボロになってしまうので「歯ぎしり防止マウスピース」を作ることを勧められました。
これも既製品ではなく、きちんと歯の型をとって作るものです。
3回ほど歯医者に通い、上の歯にピッタリをはまるものを作ってもらいました。
欠けた部分を埋めてもらうだけで終わると思っていたのが想像以上に大事になり、少なくないお金もかかったのでげんなりしていました。
ですが、マウスピースを使い始めて驚きました。
朝起きたときのあごの疲れが格段に良くなっていたのです。
同じようにかみしめていても、マウスピースが歯より柔らかい素材でできているから、負担が少ないのだそうです。
そしてマウスピースにはかみしめた跡がくっきりついていました。
よく「自分の体のことは自分が一番よくわかっている!」などと思い込んでしまいますが、長い年月をかけて少しづつ出てくる不調は、自分では本当に分からないものなんだなあということ。
歯に限らずたまには健診診断を受けて、専門家に見てもらうのが大事なんだなあと実感しました。
関連の体験記:「この前の、いくら残ってる?」ってお義母さん、息子の進学費用の足しにってくれたはずじゃ⁉
関連の体験記:「いいから、いいから」3人の子どもと買い物に奮闘中の私に声をかけてくれた...「神様のような人」
関連の体験記:え、旅行中じゃないの...⁉「お母さんが大変だ。車で迎えに来てほしい」寡黙な父からの驚きのオファー
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。