<この体験記を書いた人>
ペンネーム:fennel
性別:女
年齢:55
プロフィール:地方在住の専業主婦です。残りの人生、自分の思う通りに思い切り生きたい。
私は55歳の専業主婦。
実母は80歳で元気に一人暮らしをしています。
2017年頃から、日常的に「腰や膝が痛い、目がしょぼしょぼする、調子が悪い」などと、体の不調を訴えることが増えてきました。
その度に自分で車を運転してかかりつけ医に通院し、帰りには必ずコンビニやスーパーに立ち寄り、新商品のお菓子やサプリメント、栄養ドリンクなどを購入しています。
出かけることで程よい運動になり、スーパーやコンビニに行く事で刺激になって気持ちが満足するのであれば、それはそれで良い事なのかもしれません。
確かに今まで大きな病気もせず、今年の災害級の猛暑にも負けずに過ごすことができたのだから、基本的に丈夫な体なのだと思います。
娘としてはありがたいことです。
そんなある日、母の元に大手製薬会社から荷物が届きました。
宅配業者から荷物を受け取る際、その配達員がマスクもせずに、母の顔に近い距離でヘラヘラと大声で会話をしているのが見えて、「感染対策していないのか⁉」と少しムカつきました。
ですが母もマスクを着けずに対応していたので、自分が新型コロナウイルス感染に対し、「重症化リスクの高い高齢者」であることの自覚も無いのか、とため息が出てしまいました。
荷物のことを尋ねると、「新聞広告に載っていた新しいサプリメントだ」と言います。
つい、サプリメントよりもまず感染対策しろよ、と思ってしまいました。
医者に処方してもらった薬はちゃんと服用しているので、飲み合わせが悪かったりしたら大変です。
「もしかしたらサプリメントと飲み合わせが悪いものもあるかもしれないでしょ?」
「そんな大したもんじゃないよ。サプリなんて薬じゃないし、健康に良いと聞くとちょっとでも試してみたくなるし、効き目があるかどうかはわかんないけどね」
そう言って軽く笑う母。
ブルーベリー由来のサプリメントを差し出し「ほら、ブルーベリーは目に良いって言うでしょ? 一つ食べてみる?」と私の心配などどこ吹く風です。
サプリメントの効果を期待しているというよりは、飲むことで満足しているようです。
サプリメントに限ったことではなく、母は目新しいモノにはすぐに飛びついてしまう癖があるので、変なモノに走ってしまわないか、そちらの心配も少なからずあるのです。
変なものではなく、飲み合わせも悪くないのであれば、母が自分で納得して好きで続けているものに対して、強制的に辞めさせることもできないかなと思います。
ましてや、それのせいで体調を崩している訳でもないようですし...。
コンビニのサプリメントや栄養ドリンク程度の物を喜んで買っているうちは、微笑ましいものだと、温かい目で見守ってやらなくてはならないのかもしれません。
しかし、サプリメントもピンキリで、コンビニの安価なものから通販の高価なものまで、魅力的な商品が次々と生み出されています。
だんだんと目が肥えてエスカレートして、気付けば怪しいものに没頭していた、なんてことにならないかと常にモヤモヤヒヤヒヤしています。
やはり定期的に声をかけてチェックしなければ、と思う日々です。
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