<この体験記を書いた人>
ペンネーム:大家ぽん子
性別:女
年齢:64
プロフィール:主婦です。1歳年上の夫と暮らしています。定額給付金で15年ぶりに冷蔵庫を買い換えました。
64歳の主婦です。
1歳上の夫はお酒がたくさん飲める体質で、飲んでも飲んでも酔ったように見えないタイプです。
会社員時代は接待や飲み会の席で、お酒を飲む担当として重宝されたせいか「お酒大好き!」な人だと思われています。
実際はお酒の味自体がそれほど好きではないらしく、アルコールのにおいのする食べ物(洋酒チョコやかす漬けなど)もそっと避けています。
ですが、付き合いのある人には酒豪と思われているためにお酒を贈られることが多く、押し入れの中が飲まないお酒の在庫の山になってしまっていました。
捨てるのは忍びなく、人に差し上げるのも悪くなっていないか心配で...と悩ましいところでした。
私が近所の友人と断捨離の話をしている時、このことを話してみました。
「押し入れがお酒でいっぱいで、ほかのものが入れられないのよ」
とついこぼしたところ、耳寄りな情報を教えてくれたのです。
「〇〇(市内の繁華街)のリサイクルショップで、飲まないお酒を買い取っているらしいよ。この間夕方のテレビ番組でやっていたよ!」
早速調べてみたところ、その話は本当でした。
喜び勇んで、夫に伝えました。
「ねえ、押し入れのお酒のことなんだけれど」
そう切り出すと、あからさまに嫌そうに目をそらしてきました。
文句を言われると思ったのでしょうね。
でも、責めるわけじゃありません。
「飲まないお酒を引き取ってくれるところが〇〇にあるんですって!」
そう聞いた夫は、一転して嬉しそうな表情になりました。
「でもなあ、せっかくの思い出だしなあ...」
人のいい夫は、もらいものを手放すことにためらいがあったようです。
そこでその話は終わったのですが、その次の次の週末に事態は動きました。
「お酒を引き取ってもらいに行きたいから、ちょっとぽん子ちゃん手伝ってよ」
ついに押し入れがが片付くのね! と私も二つ返事で手伝うことにしました。
賞味期限の切れたものをより分け、ほこりの付いたものはきれいに掃除しました。
記念のお酒やお世話になった方にいただいたお酒は、夫がスマホで写真を撮ってフォトブックにしていました。
今は写真を撮るだけでフォトブックが作れるのだから便利ですよね。
2人でお酒を持ち込み査定していただくと、なんと2万円近くになりました!
想像以上の買取価格に夫と2人、思わずにんまり。
お店の人によれば「この半年外食を控えている分、家でちょっと良いお酒を飲みたいという人が増えているんですよ」とのこと。
他にもここ数年で倍以上に値段が上がったお酒もあるそうです。
お酒の状態はプロが判断してくれるので譲るほうも安心できますし、押し入れにも余裕ができ、いいことづくめでした。
また、フォトブックは携帯に保存されいつでも見られるため、眺めながら思い出話ができるようになりました。
ですが、夫のことを考えて贈ってくださった方にはやはり申し訳ないですよね。
2人で話し合い「これからは、お酒は断っていこうね」と約束しました。
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