転勤族の妻として「自分のもの」が増やせなかった母。その母も70代。実家は「もの」が多くなって...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:しらたま
性別:女
年齢:45
プロフィール:夏はスイカ、秋はブドウとカキ。私の大好きな果物の季節を、今年も全力で楽しみたいと思います!

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私は45歳、1歳年下の夫と10代の娘と首都圏で暮らしています。

西日本在住の両親は70代前半。

父の退職後は、夫婦で野菜や果物作りに精を出したり、旅行を楽しんだりといった生活を満喫しています。

公務員だった父は在職中は転勤が多く、家族で何度も引越しを繰り返してきました。

私も、物心ついてからの記憶の中に、引越しの思い出が何度もあります。

暮らしていた家の中の荷物を全て箱詰めしてトラックに積み込み、転居先についたらまた全部出して新しい生活を始める。

引越しって、かなりの労力を使う作業です。

今でこそ引越し会社の「おまかせパック」といったサービスの利用が一般的になってきましたが、当時は全て自分で作業をするのが当たり前でした。

数年ごとに引っ越しがあるため、家財道具などはなるべく増やさないように気をつけてきたと母は言います。

子供の物がどうしても優先になるので、自分の持ち物を増やすことができなかったと、当時のことを振り返って話してくれたことがありました。

両親は私が中学生の頃に自宅を購入しました。

進学を考える時期に転校を繰り返すのは難しいということで、遠方への転勤は父が単身赴任で対応することにしたようです。

マイホームを購入した母は、新居で暮らすことよりも、「これからは自分のものを増やしてもいい」ということが何よりも嬉しかったそうなのです。

趣味の洋裁に使うミシンや布などの母にとって大切なものを見ながら「自分のものをたくさん置いておけて幸せ!」と聞かされるたびに、引越しが多い生活の大変さを感じました。

洋裁用の布やレース、ボタンなど細々としたものを広げて楽しそうな母を見ていると、私も嬉しくなりました。

母は洋裁に使うたくさんの道具を、種類別に分けてきれいに収納して、とても大切にしています。

しかし、そんな両親ももう70代。

実家は母がきれいに片付けていますが、何しろ物が多いのです。

大切に置いてある物の中には、今後使うことはないだろうと思われるものもちらほら。

それに、物が多い家の中はすっきりとした導線が確保しにくいものですよね.

万が一、両親が物につまづいて怪我でもしたらと思うと不安です。

でも、自分の持ち物を増やすことができなかった時代がある母に、不要な物はどんどん処分して! とは言い出しにくいのです。

しかし、歳を取れば取るほど、物を処分するのも大変になると言います。

無理やり終活をさせるつもりはありませんが、できれば元気なうちに、少しずつ物を減らして欲しい気持ちも無視できません。

どうやって母に少しずつでも物を整理するように伝えるか、答えが見つからず頭を悩ませています。

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