<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みぃや
性別:女
年齢:47
プロフィール:23歳で結婚し4人の子宝に恵まれるも12年程で破局。現在は子供も手を離れ孫2人もいるが独身。
今から19年前、私は元主人(公務員)の転勤で、人口5000人ほどの小さな村に住んでいました。
私の主人の職場以外にも、教員や、水産研究所などに勤務するために転勤してきた人が多かったため、小さい村でしたがご近所さんには公務員の方がたくさんいました。
そこで、知り合ったのが、元主人の上司の奥さんのAさん。
5歳以上年上の彼女は気さくな人柄で、私が4人目を産んだ時の数カ月前に第一子を出産したばかりでした。
家に遊びに行ったり、当時していた副業の商品を買ってもらったり、ベビー用品のおさがりをあげたり、いろいろな形で交流をしていたのですが、実は「裏の顔」があったのです。
私は気づいていませんでしたが、Aさんと彼女の友人であるBさんは私を嫌い、いろいろな意地悪をしていたのです。
例えば、お昼頃にちょっと寄って行かないと呼ばれて行ってみると、午後からは友達が来るからねと時間を区切られました。
大切な用かもしれないので詮索はしませんでした。
そして13時が近づきそろそろ帰らなくてはと思っていると、ママ友のBさんが「こんにちは、おじゃましまーす」とやってきました。
あれ? 友達って私も知っているBさんのこと? と思っていると、「友達が来たから」と帰されました。
つまり、私は「友達」としては扱われていなかったのです。
Aさんのうちはいわゆるたまり場で、しょっちゅうママ友たちが遊びに行っているようでしたが、私は他のママ友と同席することはありませんでした。
後から聞いた話ですが、私のいないところで、Aさんのうちに集まった人たちが、私の悪口を言い合うこともあったそうです。
またある時、ママ友たちとの忘年会がありました。
私は行きたい気持ちはあったのですが、参加者の多くを占める公営住宅住まいのママ友たちの誰からも誘われていなかったので、行くのを躊躇していました。
結局、他の友達から「一緒に行くから隣に座ろうね」と誘いを受けた私は忘年会に参加したのですが、会場に着くや否や、私とその友達はAさんによって席を離されました。
「ハロウィンパーティの時はあんな格好で悪かったわね」
私の顔を見るや否やAさんは唐突に、突っかかるような口調でそう言ってきました。
彼女が言うハロウィンパーティとは、遡ること約1カ月前、ママ友たちとの間で、子供たちを仮装させて、お菓子の交換をしたパーティーのことです。
その時、Aさんはお子さんに、市販のキャラクターの耳がついたパーカーを着せていて、私は「その手がありましたね!」と言った記憶があるのですが、その言葉が気に食わなかったらしいのです。
「あれはあれでよかったじゃないですか」
そう言ったのですが、Aさんは私に対する暴言を吐きました。
あまりにも酷い言葉にショックを受けた私は、今では「とても嫌なことを言われた」という記憶しかありません。
そして、乾杯の音頭では「今私、みぃやに怒られています! かんぱーい!」と一言。
私は訳が分からず泣いてしまい、普段関わりのないママ友が「私も帰るし送っていくから」という言葉をうのみにし帰ることになりました。
公宅までは徒歩で15分くらいのところで、私は「じゃ、私は店に戻るから」と暗い夜道に置いてきぼりにされました。
自分も帰るといったのに、何故...。
Aさんにもそのママ友にも、私は何一つ悪いことはしていないつもりでした。
どうして私が目の敵にされ、いじめを受けることになったのでしょう。
それが心に引っかかっていたのですが、後々その村が地元の友達に聞いたところ、本当に小さな私のミスでした。
そのミスというのは地区の連絡網の最後だった私が、連絡をちゃんと受け取ったよという電話を、連絡の発信元のBさんにしなかったことです。
私の感覚でいえば、たったそれだけのことでいじめの対象になっていたなんて、気づくはずもありません。
常識なのかも知りませんが、当時の私は「連絡網の最後の人は、発信元の人に連絡をする」というルールを知らなかっただけです。
Bさんを無視していたわけでもなく、悪いことをしている意識もありません。
教えてくれれば済んだ話なのに、非常に苦い思いをしました。
結局、年をまたいですぐに元主人が転勤になり、Aさん、Bさん達との関係は終わったのですが、なぜたった一度のミスであんなに嫌われる必要があったのか...いまだに分からないのです。
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