認知症のお義母さんと、手足は不自由だけどしっかり者のおばさん(義叔母)の二人を在宅介護するバニラファッジさん。未婚で子どものいないおばさんから「遺産を託すために、遺言書を作りたい」とお願いされ、重い腰を上げたバニラファッジさんでしたが...⁉
前回の記事:「遺言書を作りたいの」義叔母から頼まれた「弁護士の手配」を先延ばしにしていたら...⁉
おばさんが元気に退院できたので、おばさんの意思を確認しつつ、今度はテキパキと遺言書の作成を進めたいと思いました。
が、どうしていいかわからない。
そんな悩みを実家の姉にしてみたら...
これは、9年前の我が家でのケースですが、姉から信託銀行の信託業務のなかに<遺言信託>という項目があることを教えてもらいました。
<遺言信託>は、遺言相談から遺言公正証書の作成、保管、管理、最後の引き渡しまでずっとマネジメントしてももらえるようです。
ズボラな私にはぴったりの管理コース。
しかし、田舎ゆえ都市銀行が近くにありません。
さらにインターネットで調べてみると、農協が農中信託銀行の代理店だと判明。
おらが町なら農協は身近も身近。
さっそくおばさんにも報告しました。
入院中、おばさんにせん妄(認知症に似た症状で、意識障害が起こり、頭が混乱した状態)のような症状が出たため不安になるのもわかります。
遺言書は認知症が発症してからでは作れないのです。
そしていよいよ、初めての相談日。
遺言書があれば、財産を全部寄付したいという故人の意思なども親族に文句言わせずできるそうです。
おばさんのお金の管理は、ほとんど私に任されていたので、不動産や有価証券に関しての必要な書類は簡単に揃えることができました。
人のお金や財産を調べるのは、ややもすると気まずくなりますが、我が家は日頃のコミュニケーションが功を奏し、おばさんの遺言書作りは、さくさくと進んでいきました。
(つづく)
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