深々と頭を下げる社長...。37歳だった私を襲った「勤め先の突然の倒産」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みぃや
性別:女
年齢:47
プロフィール:23歳で結婚し4人の子宝に恵まれるも12年程で破局。現在は子供も手を離れ孫2人もいるが独身。

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私が37歳の頃の話です。

ちょうど世の中がゴールデンウィークを迎えるタイミングでした。

当時私は、大手プロバイダの代理店で顧客対応係とは名ばかりの、クレーム処理を行っていました。

クレーム処理と言っても、会社側に落ち度のない、顧客都合のクレームばかりで、コールセンターの経験がある私にはうってつけの仕事、天職だと思っていました。

その日もいつも通りに出社して、いつも通りに仕事をこなしていました。

そして16時頃お客様とお話をしていると、隣室の営業部から何かざわざわというか笑い声というか、いつもと違う声が漏れ聞こえてきました。

お客様との対応が終わり、履歴を残し、営業部がまだ騒がしいなと思っていると、同室の総務の方からメールを見るようにと促されました。

言われたとおりに上司からのメールを開くと、「本日をもって会社が倒産しました。これより先、仕事はしなくていいです」との一文。

あっけにとられるとはこのことです。

一応ほかのお客様の対応もありましたが、仕事はするなとのことですから、これからどうしようと呆然と考えていると、上司が現れ社長室に一緒に来るようにと言われました。

社長室に入り、勧められた通り社長の座った応接椅子の向かいに座ると、「申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げる社長。

プロバイダから支払われるインセンティブが下がったため資金繰りに困り、不渡りを続けて出してしまったとのこと。

社長からは不用意に倒産した旨を口外しないでほしい、と念を押されました。

そして、「至急ハローワークに」と告げられ、私たち社員は言われるがままハローワークに向かいました。

営業部の人たちと一緒に移動しながら、私は考えていました。

「ハローワークに行けと言われても、私、失業保険が出る基準、満たしていない!」

私は中途採用で、秋に入社したので、会社都合の解雇で失業保険が出る条件に、10日だけ足りなかったのです。

それでも、とりあえずはハローワークに行きました。

事情を係の人に伝えましたが、私に返ってきたのは「区役所で相談してください」と素っ気ない答え。

他のみんなが手続きをしている中、私は1人区役所に向かいました。

そこで事情を説明すると、生活保護課という部署に通されました。

貯蓄もなく、小学生の子供を抱え、ワーキングプアだった私ですが、その時初めて生活保護を受けることになりました。

明日からの生活も困る状況で背に腹変えられず、私はしばらく生活保護のお世話になることになりました。

今でこそ子供たちも手を離れ、独り身で何とか食べていくだけの生活はできていますが、あの時生活保護を受けられていなかったら、どんな不幸が待っていたのだろうと思うと、背筋が寒くなる体験でした。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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コメント一覧

子供さんもいるのに元旦那さんには援助をお願いしなかったの? でも必要な方に生活保護の手が届いて良かったですね。
ざわざわはわかるけど笑い声って何だったの?気になる〜

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