「ばあば、見て!」孫と出掛けた「夜の昆虫採集」。収穫はゼロだったけど、忘れられない出来事が...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:さくらみちこ
性別:女
年齢:53
プロフィール:カブトムシ、クワガタ、カナブン......孫のおかげで随分と昆虫に詳しくなりました。

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6歳の孫はとにかく昆虫大好き。

将来の夢は「昆虫博士になること」だと常々言っています。

そんなわけで、好きな遊びは昆虫採集、好きな本は昆虫図鑑、趣味は昆虫を育てること...と、「昆虫漬け」の日々を送っています。

そんなある日、孫に誘われて昆虫系の動画を見ていたら、「灯火採集」という方法に出会いました。

灯火採集は文字通り「灯火=光」で昆虫を誘導して捕まえる方法です。

上手くいけば、カブトムシ、クワガタ、色んな種類のトンボなどなど、一度にたくさんの種類の昆虫を捕まえることができるみたいです。

それを見た孫は動画に釘付け。

「オレもこれやりたい! オレもいっぱい昆虫を捕まえて全部触ってみたい!」

見終わった後に目をキラキラさせて訴えてきました。

経験は宝ですので、連れていきたいのは山々なのですが、タイミングがちょっと...。

もうそろそろ夏も終わりの時期でしたし、ましてやその日は日曜日。

すでに夕食も済ませたあとという時間です。

翌日夫は朝が早いのでNGですし、ママもお姉ちゃんである上の孫も昆虫が苦手で行きたがりません。

そんなわけで灯火採集は来週まで延期と告げましたが、孫は聞き入れません。

「雨が降ったら行けないから来週行けるかわからない。だから今日行きたい。お願い!」

そう私に懇願して来たのです。

その必死な様子、うっすらと目に涙を浮かべている姿、そして何より、「こんなに一生懸命になれることに出合えた孫の願いを叶えてあげないと...」という思いにかられ、私が連れて行くことにしました。

向かう先は自宅近くの山です。

以前、この山でカブトムシの幼虫を捕まえたことがあるので、成虫がいる可能性もあるのでは...と考えたのです。

早速準備をして車で目的の場所に向かいほどなく現地に到着。

安全そうな場所にトラップを仕掛け、車中で待つだけです。

トラップをじっと2人で見つめます。

しかし、待てど暮らせどカブトムシは来ず、蛾が数匹とカナブンが1匹止まっただけ。

そのカナブンですらさっさと飛び去ってしまい、カブトムシどころか昆虫を一匹も捕まえることはできませんでした。

きっとこれは準備不足だったのでしょう。

成果ゼロにうなだれる孫の様子を見ると心がチクチク痛みます。

「残念だったよね。おばあちゃんの準備が足りなかったみたい。ゴメンね」

なんだか責任を感じ、孫に謝りました。

すると、孫は急に背中をシャキーンと伸ばして私の方に向き直りました。

「全然残念じゃない。だって、ばあばはここに連れてきてくれたじゃないか。オレ凄く楽しかった! ありがとね、ばあば」

そう言って満面の笑顔を向けてくれたのです。

そして...片付けを終えて車に乗り込み、発進させようとした時のことです。

外を見ていた孫が、私にかけてくれた言葉に...ジーンとさせられました。

「ばあばちょっと待って。外見てごらん。お山の下の方。キラキラしてすごく綺麗だよ。これ一緒に見られたからよかったね」

その方向を見ると、キレイな夜景が広がっていました。

これが2019年夏の終わりの出来事です。

ほんの数時間の、小さな可愛いお孫ちゃんとの幸せなひとときでした。

この日見たキラキラした夜景は、きっと私の一生の宝物となるでしょう。

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