<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ウジさん
性別:男
年齢:58
プロフィール:地方都市で公務員をする58歳の男性です。地域のゴミ集積所を管理する女性(62歳)は角が立つ方で難儀しています。
地域のゴミ集積所にはそれぞれのルールがあり、ほとんどの方はそれを守って利用されていると思います。
私も時折、資源ごみの中に可燃ごみを混ぜてしまう失敗などがありますが、たいていは不注意からで悪意はありません。
「ああ、『迷惑ゴミ』が貼られてるぞ...」
我が家の近くのゴミ集積所の掲示板に、時々ゴミ袋が下げられます。
これはこの集積所を管理している女性(62歳)が、分別を間違ったゴミ袋を探し出し、「こんなごみを出さないで」と書き添えているのです。
実は私も何度か同じ目にあっています。
そんな時は「や、これはまずい...」と思い、こっそりと掲示板からそのごみを外し、家に持ち帰って分別し直します。
面倒ではありますし、少しぐらい混じっていてもいいのでは、とも思いますが、そのままにしておくとさらにひどいことになります。
というのも、しばらくさらしものになったゴミ袋は取り去られて、管理人の女性によって中身を開けられ、分別し直されます。
それならいいんじゃないの? と思われるかもしれませんが、この女性はその分別し直しの様子を連続写真に撮り、掲示板に貼り出して「間違った分別をされると手間がかかります」と書き添えるのです。
犯人はどこそこのお宅です、と特定することはしません。
ですが、ごみの中身をさらされるわけですからいい気持ちはしません。
中にはダイレクトメールやら領収書のようなものが写り込んでいて、あの家かな、と推測できる場合も少なくありません。
「ねえ、また『分別魔人』がやってたわねえ」
しばらくたってゴミ出しをしてきた妻(56歳)があきれた様子で教えてくれました。
先日の迷惑ゴミが連続写真になったようです。
「ゴミ置き場をきちんと管理したい気持ちはわかるけどねえ、ある意味でプライバシーの侵害よね、要するに」
「分別魔人」は地域住民が彼女につけたあだ名です。
嫌な思いをした人は1人や2人ではないのですが、文句を言う勇者はなかなか現れません。
この一点を除けば地域のゴミ拾いなども率先して取り組んだり、婦人会の役員を熱心に務めたりする方なので、お互い嫌な思いはしたくないからでしょう。
「悪い人じゃないとは思うんだけどなあ、どうしてごみの分別に関してはああ強烈なのかね?」
「婦人会の集まりとかで話してみたこともあるけど、なんかゴミを分別しないと地球温暖化につながるとか、結構熱く語られちゃったわよ」
「信念ある暴挙ってことかあ...」
「まあ、ちゃんとゴミ出ししてればいいって話なんでしょうけどね...」
我が家も勇者にはなれそうもありませんが、なんとも角が立つやり方にモヤモヤは募るばかりです。
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