釣り具で作った罠まで...。引っ越してきて「猫嫌いのご近所さん」に目をつけられてしまい...⁉

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ひろえもん
性別:女
年齢:56
プロフィール:猫4匹と頼りない夫と一緒に、海辺の町でのんびりと暮らす普通のおばちゃんです。

釣り具で作った罠まで...。引っ越してきて「猫嫌いのご近所さん」に目をつけられてしまい...⁉ 10.jpg

我が家は2年前に、海辺の町に引っ越してきました。

近所に住む80歳のご老人は、ノラ猫が庭を荒らすからと、釣り具を駆使して罠を仕掛けるほど大の猫嫌いです。

4カ月前、猫を散歩する夫が偶然遭遇したときから、嫌がらせが始まりました。

ハーネスをつけて散歩しているので、外で、ましてやよそ様の家で粗相はさせませんし、ご老人の庭に近づいたこともなかったのに突然始まったのです。

「ウロウロ家の中を覗いて、泥棒でもしようと思ってる」

「外に置いてたバイクに粗相した」

ご老人は根も葉もないことを叫び始め、他のご近所さんに触れ回ります。

先日はこんなことがありました。

「袋の中に恐ろしいものを入れて庭に放り込んだやつがいる!」

そう言い出したので、心配になった私は声を掛けました。

「すぐに警察に行かれたらよかったのでは?」

「すぐに戻って来よって回収しよったんや」

「家の中を覗いている人がいるなら、ビデオに撮ったほうが」

「警察では、撮ってもちゃんと映らんことには証拠にならへんねん。覚えとけ、それぐらい。ええ歳しやがって!」

心配して声を掛けたのに、罵られてしまい、被害妄想の兆候なのでは...と思ってしまいました。

それからも夫が家の前を通るたびに大きな声で怒鳴られます。

「庭に触るな」

「お宅の猫が覗くから、植え込みに20年もいたバッタがいなくなった」

やってもいないことで言われっぱなしは我慢できない!

私はつい、反論してしまいました。

「なぜ夫と決めつけるのですか?」

「誰が遠いとこから来て悪さする?」

根拠なんてなく、とにかく夫とうちの猫が気に入らないようです。

「釣りが趣味のおもろいおっさん。バッタって20年生きたっけ?」

「バッタの先祖代々ですかねえ」

うちと同じく猫を飼っているご近所さんに相談すると、そんな風に冗談で返してくれ、最初は笑える余裕もありました。

しかし、ご老人は徐々にエスカレートし、「警察に行って相談した」という始末。

私たちに文句を言うだけでなく、ご近所や警察に夫の名誉を傷つけるようなことを証拠もなく言いふらすのは許せません。

ちなみにご老人が作る罠は、ロブスターの疑似餌に15cmもある釣り針がついたものや、透明の糸に0.5cmの釣り針を着けたものが20個。

引っかかっる場所が悪かったら、人間でさえ大けがをする可能性があります。

ある日、白いノラ猫が首から出血していたのを見つけた私は頭に血が上ってしまい、老人に言ってしまいました。

「(ノラ猫のケガが)罠のせいなら動物愛護法で500万円以下の罰金、5年以下の禁固刑ですよ!」

それが逆鱗に触れたのか、ご老人は我が家の扉をドンドン叩き、顔を出した私に文句を言い出しました。

「金儲けのために、わざと猫に怪我させて庭に置くやつもおる!」

「傷を調べてもらえばすぐ分かります。動物愛護法は刑法です。罰金を払うことになりますよ!」

「女は陰でしおらしくしてろ! まったく、どこから来たのかも分からない奴らのくせに!」

私に反論されて怒りが爆発したのか、差別発言まで飛び出しました。

言い合っている時は気づきませんでしたが、やっと解放された時には手が震えていました。

夫も、ご老人に都合のいいルールを捻じ曲げて文句を言われることに疲れ、鬱状態になってしまいました。

自転車で海に行く時、そのご老人に頻繁に会うようになった、つけられているとか言うので「頻繁に振り返れば?」と軽く対応していたのですが、ついになんと自転車がパンク。

5mmの釣り針がタイヤに刺さっていたと知ると怯えてしまい、「パンクの修理をしている時、あの人がこっちを見ながらガッツポーズしてた」と鬱気味の発言を繰り返しています。

ただ救われるのは、この2年間、夫は他のご近所さんにちょっとした親切をしてきたので、少しは人望があったこと。

台風で飛んだ雨どいを拾ってきたり、庭にガラス戸が倒れ、近所のご老人が出られないといっていた時はそのガラス戸を撤去してあげたり。

犬や猫を飼うご近所さんとは笑顔で交流していました。

だから、ご老人が夫のことを悪く言っても、皆さん笑顔でスルーしてくれています。

その方を昔からご存じのお婆さんも「放っておけばいいよ」と言っていました。

ご老人にはお子さんもいらっしゃらないため、自分の言動が客観的に変だと気づかせてくれる人がいないのでお気の毒です。

やはりあまり真に受けないことが唯一の解決法だと思っています。

さ、鬱状態の夫を励ましてあげなきゃ!

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