アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:「男は借金背負ったら働くんや!」姑と夫が「姑宅徒歩2分」のマンション購入を画策し...
「姑宅徒歩2分」のマンション購入を計画し始めた姑と夫。
それでも私は夫が言った「そんな金無いやろ?」の台詞に安心していた。
ところがなんと夫は頭金を全額揃えて用意して来たのだ。
借金でもされたらたまったもんじゃないんで、その金をどうやって作ったのかを責め立てる様に聞いた。
とてもじゃないが穏便になんて聞けない。
すると夫は定期預金を解約した通帳を出したが、それだけでは足りないのは分かっていた。
「他には?」と問うと、自分名義の生命保険に私名義の保険も解約し、なんと息子の学資保険も解約し、全ての保険を解約して、不足した頭金を作っていた。
「子供の保険まで解約してどうする気よ! あんたや私の保険も全部解約してどうする気や!」
「かづが金作って来いって言うたからやろ!」
「作って来いって言うたかて、子供の保険まで解約してどうするんよ!」
「マンション買ってからまた一から入ったらええやないか」
「その分満期がズレるんやで!? 子供の学資保険は進級や進学に合わせて入る様に加入しとんのに! それに今から私もあんたも入り直したら、年齢で掛け金が高くなるやんか!
今以上に保険料支払う事になるんやで!? 今から家買うんやったらローンもあるのに、今以上に保険料が高くなってどうする気よ!」
「かづが金作って来いって言うたから作って来たんや! 泥棒でもして金作って来いって言うんか! 生命保険も学資保険も、元々僕が働いた金や!」
そう言って、夫は不動産屋と会う為に家を出て行った。
当時入っていた保険は掛け捨てではなく、全て貯蓄型だった。
子供の保険まで解約するとは、想像もしていなかった。
そりゃ働いたのは夫だろうが、それをヤリクリして支払って来たのは私だ。
怪我をしても病気になっても、何の保証も無くなった。
帰って来た夫は順調に行けば鍵渡しがいつになるかを説明していたが、引っ越し費用はどうする気か。
夫は自分で軽トラを借りて来て運ぶと言うが、毎日夜の10時・11時に帰宅して、荷づくりの時間すらも無い状況で無理だろう。
それでも夫は「すると言ったらする!」と言い張る。
数週間後、銀行のローンが通ったらしく、不動産屋の鍵渡しがあった。
私は子供も居るし荷づくりもあるので、鍵渡しは夫だけで行って貰った。
帰った夫からマンションの鍵を1本貰った。
「鍵は3本貰ったけど、オフクロに1本渡したから」
「えっ?お義母さんも一緒に行ったん?」
「行くって言うたら断わられへんやろ」
そんなの鍵渡しの日を言わなきゃいいだけだ。
姑も一緒に不動産屋に行き、その場で鍵を1本渡したと言う。
渡したと言うより、テーブルの上の3本のうちの1本を「これ私貰っとくな!」と言って、姑はカバンに入れたらしい。
夫はもしも鍵を無くした場合の為に預けていた方が良いと言うが、『預ける』だけで済むわけがないのはわかりきったことだった。
続く
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