<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みぃや
性別:女
年齢:47
プロフィール:23歳で授かり婚をして、4人の子供に恵まれるも12年ほどで離婚。親権を初めは男の子2人を元主人が、女の子2人を私がという形で分けることに。現在は子供もみな独立し、孫も2人います。
かつてのパートナー、元主人の話です。
私は23歳の頃、元主人と授かり婚をしました。
結婚する前、まだお付き合いをしたての結婚半年前、元主人はどこからお金を工面したのか、私を立派な中華レストランに連れて行ってくれました。
初めて食べる本物の中華料理は絶品でした。
エビチリや、点心に舌鼓を打ちながら食べていると、ふかひれのスープが運ばれてきました。
ふかひれなんて食べたことがなかった私は、「これがふかひれ?」と言いながら、箸でつまんでパクリ。
すると「今のは春雨だ」と元主人。
「じゃあ、これが春雨ね」と箸でつまんで口に運ぼうとすると、「それがふかひれだ」と元主人。
「えーどっちがどっちかわかんないけど、ふかひれおいしい」
「お前には春雨で十分だ、お前に食わせるふかひれは価値がねえ」
そんなお言葉をいただきました。
それからしばらくして新婚の頃、回転ずしを食べに行ったところ、17皿食べた私の食べっぷりに元主人がびっくり。
「5枚以上食べるなんて、女じゃねえ」
そして帰って家事をしようとしたものの睡魔が襲いごろ寝をしていると、さらに皮肉が飛んできました。
「お前は食っても食っても走らねえ、アメ車みたいな女だ」
はいはい、悪かったですね...とスルーしました。
しかし結婚してから12年が経つ頃、いろいろありましたが、これという原因があるわけでもなく離婚することになりました。
子供たちは女の子2人を私が、男の子2人を元主人がという形で、親権を分けました。
離婚してしばらく、養育費を入金してくれる以外は、なんの音沙汰もなかった元主人ですが、娘たちにとっては大切な父親です。
娘ふたりでお泊りで会いに行ったことがありました。
とっても喜んで帰ってきた娘たちに「お父さんなんか言ってた?」と聞くと「お前の母さんはぺちゃぽにょぼんだ、って言っていたよ」とのこと。
ぺちゃぽにょぼん? どうやら、私のスリーサイズのことで、胸はぺちゃんこ、お腹はぽにょっと、お尻はボンと出てるとのことらしいです。
そんなこと娘に言うなんて...と、あきれつつ、当時のことを思い出しました。
思い返せば、元主人とは、彼が浮気をした時くらいしか喧嘩した記憶がありません。
その喧嘩だって、尾を引くようなねっとりとした喧嘩ではなく、あっさりしたものです。
主人が浮気した時でさえ、修羅場になることもなかったくらいの私たち。
ならなぜ離婚したの? と聞かれると、「なんとなく」と答えるしかないんです。
珍しい関係だったのかもしれませんね。
しかし、冷静になって当時を振り返ると、よくあんなこと言われて、喧嘩にならなかったなと思います。
そして、今でも元主人は、なにかと訳の分からない皮肉を言い続けているのではないか...と、現在の奥さんが気の毒にもなるのです。
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