<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:51
プロフィール:兼業主婦です。最近旦那に惚れ直すことがあり、ドキドキしました。
私は51歳の兼業主婦です。
一つ年上の旦那と結婚して早二十数年経ちますが、この間泥酔した旦那から出た言葉に思わずときめいてしまいました。
旦那は結婚当初からお酒が強いほうではありませんが、仕事での立場上、飲み会が多い人です。
昔から人がいいのか断ることが出来ない質なのか、注がれれば注がれるだけ飲んでしまいます。
泥酔してタクシーでなんとか帰宅するというのは日常茶飯事でした。
いつも玄関で寝そうになるのを、私がなんかと引っ張って寝室に連れて行くというのが、結婚後、旦那が飲み会に行った際のルーティーンみたいになっていました。
しかしこの間は玄関まで迎えに出ると、いきなり旦那に抱きつかれたのです。
突然のことに何事かと思い「どうしたんっ!?」と慌てて声をかけると、旦那は「ごめんねーっ!」と勢いよく謝ってきました。
ますます話が見えない私は困惑しながら「何に謝っとん?」と続けて聞いてみると、旦那はなぜかいじけたような口調でこう言ってきました。
「みんなさーっ、嫁は女としてもう見られないんだって。好きとかそういう気持ちは無くなったんだって。でも俺は違うんだよねー。
でさーっ、周りのみんなは、そうだそうだとか言ってうんうん頷くもんだから、俺何も言えなくてさー。あんまりみんなの気持ちわからなくて、今日は楽しくなかった」
子供がいじけたように唇をとがらせる旦那を見て、私は目を白黒させてしまいました。
昔から旦那は優しい人ではありましたが、面と向かってこういうことをストレートに言う人ではありません。
むしろ恥ずかしがってあまりこういうことは口にしない人なので、かなり驚いてしまいました。
今思い返せば、その日の飲み会は、周りに同意できないためうまく会話に入ることができず、生返事をしながらひたすらお酒を口にしていたのかもしれません。
突然の行動と言葉にあっけにとられている私をよそに、旦那は最後には「まだまだ嫁好きでごめんねー!」とさ叫ぶと、ずるずるとその場に崩れて寝てしまいました。
「ごめんね」はこういう意味かと理解したときは、年甲斐もなく私は顔がかぁっと熱くなるのを感じていました。
旦那に翌日にそれとなく聞いてみると、案の定そのときのことはよく覚えていなかったよう。
でも逆に、旦那の本心が聞けた気がして嬉しくなりました。
旦那は最近ちょっとメタボ気味で、寝室に連れて行くのは一苦労でしたが、恥ずかしくも嬉しい出来事でした。
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